那覇で占い屋を営む崎島の運命は、超常的な力を宿した美少女・ヒカリとの出会いで一変する。彼女のアイデアで、霊感がある者を募り、〈ユタの館〉を開業するが…。量子論的ホラー。『小説宝石』連載を加筆修正し単行本化。
那覇で占い屋を営む崎島乙郎。彼の運命は超常的な力を宿した美少女・仲村ヒカリとの出会いで一変する。彼女のアイデアで、崎島は霊感がある者を募り“ユタの館”を開業、一躍注目スポットに。だが、突如海から上陸した人ならざるもの・マリンコーに盛況はかき消された。国境を越えて無差別殺戮を開始したのだ。荒廃した世界を生き抜くため、残された人々の狂騒は激化するばかり。極限状態の果て、崎島たちはヒカリに隠された大いなる秘密を知り…。
本書は、人ではないもの達の無差別殺戮が起きるホラー作品で、ホラーというよりもスプラッタ小説という表現の方が適切なのかもしれません。荒唐無稽な展開に、最後まで読むのが少々厳しかったですが、色々なホラー要素が詰め込まれすぎで、物語としては残念な作品でした。
【満足度】 ★☆