2021年03月03日

『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』辻 真先

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たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説 [ 辻 真先 ]
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 昭和24年、ミステリ作家を目指している風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。そして暑い夏休みの最中、2つの不可解な事件に遭遇し…。17歳の少年と那珂一兵が解き明かす、哀しき真実とは。

 昭和24年、ミステリ作家を目指しているカツ丼こと風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。旧制中学卒業後の、たった1年だけの男女共学の高校生活。そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒五名で湯谷温泉へ、修学旅行代わりの小旅行だった…。そこで巻き込まれた密室殺人事件。さらに夏休み最終日の夜、キティ台風が襲来する中で起きた廃墟での首切り殺人事件! 2つの不可解な事件に遭遇した勝利たちは果たして…。著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す。

 本書は、男女共学が始まった終戦後の愛知県を舞台に、少年少女が連続殺人事件に巻き込まれ、日本の民主」を進める進駐軍によって戦前とまるで違う価値観を押しつけられた子どもたちの戸惑いや怒りも交え、復興へと向かう地方都市を背景に、思春期に戦争を体験した生徒の境遇と複雑な胸の内が描かれるミステリ。時代背景が印象的で印象に残る作品です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 21:13| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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