2025年03月14日

『イラスト図解 知っているようで知らない 物価のしくみ』斎藤太郎/木下智博




 物価は私たちの生活と密接に関わっていますが、物価を測る指標や物価の変動する要因など、基本的なしくみは知らない人が多いのではないでしょうか。本書を読むことで、消費者物価指数の測り方、為替レートと物価の関係、金融政策の物価への影響など、さまざまな視点から「物価のしくみ」を知ることができます。物価への見方が一変することでしょう。

 近年、物価の上昇が続いており、話題となっています。2024年7月、一般の消費者に「日頃よく購入する品物の価格は1年後どの程度になっているか」を聞く調査が行われ、全体の45.2%の人たちが「5%以上上がる」と回答しました。しかし、消費者物価指数という物価の動きを表す数値を見ると、消費者が予想する「5%以上の上昇」は過去20年間で一度もありません。2%を超えたのも、2014年、2022年、2023年の3回だけなのです。物価に関する数字やしくみを理解することで、自分の中の思い込みが変わるきっかけになります。本書を読むことで、経済ニュースへの理解も深まるでしょう。

 本書は、「そもそも物価とは何か」「物価が変動する要因」「物価が上がると生活はどうなるのか」など、意外と知らない物価の知識について、誰でもわかりやすいようにイラスト図解を用いて解説した一冊。消費者物価指数の測り方、為替レートと物価の関係、金融政策の物価への影響など、様々な視点から「物価のしくみ」を知ることができます。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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