単身で生きる時間が長くなる「人生100年時代」。国民の4割が単身世帯の日本社会に何が欠けているかを考察し、単身者でも「ゆっくりと、幸せに」長寿社会を生きられる国の制度設計と個人の思考法を提言する。
「人生100年時代」のリスクとは何か。それは、単身で生きる時間が長くなることだ。「単身リスク」は誰もが避けられない。しかも今は「人生100年時代」に向かう過渡期である。これまでそれを覚悟して生きてきた先人はいない。前例もなければ、ロールモデルもいない。世界に先駆けて超長寿社会を迎えたのが日本なのだから。ゆえに問う。自己責任の限界を突き、リスクに寛容な社会の実現を…。
本書は、社会学者の著者が、「人生100年時代」を迎えた現代日本において、誰にとっても他人事ではない「単身で生きるリスク」を正面から論じ、そのリスクを乗り越えるための提言を行った一冊です。単身で生きる人が直面しやすい貧困、孤立、病気などの複合的なリスクを、データをもとに具体的に可視化し、自由と多様性が広がる一方で、選択に伴うリスクも増大し、その結果をすべて個人が背負う「自己責任」の構造が進んでいることを指摘しています。単身化という社会の不可避な潮流を捉え、その構造的なリスクを個人任せにするのではなく、個人と社会の双方がどう変わるべきかを提言する、人生100年時代を生き抜くための実践的な一冊です。
【満足度】 ★★★★

