2007年12月28日

『第四の闇』香納諒一



 インターネット心中で妻を失い、事件が不可解な進展を見せ始めた折、「私」のもとへ正体不明の人物から電話が入る。事件の闇はマスコミへの犯行声明をもって公開殺人へと変貌を遂げ始め…。『ジェイ・ノベル』連載を単行本化。

 インターネット心中で妻の恭子を失い、ネット古本屋を営む「私」新田は、心中事件を追っていた旧知のライター、小杉の切断死体を発見する。恭子と運命を共にした女性の弟であるジローや、渋谷のアウトサイダー仲間らと私は事件を探り始める。小杉より前にも、ネット心中サイト主宰者などが同様の殺され方をしていたことが判明。事件が不可解な進展を見せ始めた折、私のもとへ正体不明の人物から深夜に電話が入る。電話の主は「過去に抱えている闇を理解しろ」と挑発、その後も執拗に自己中心的な発言を繰り返した。事件の闇はマスコミへの犯行声明をもって公開殺人へと変貌を遂げ始めた。
 物語は、ネット心中事件の深い闇を追った作品です。作品的には面白い設定と展開だとは思いますが、これまでの香納作品と比べると多少インパクトが欠けていた感があります。ただ構成は相変わらず巧いですし、テンポも非常に良かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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本とビデオ
Excerpt: こんにちは。わくわくBOOKランド、を楽しく読ませていただきました。また読ませていただきたいと思います。香納諒一さんの作品、いいですね。ブックオフで何冊か買ってこなくちゃ(^^。
Weblog: 行間の宇宙
Tracked: 2007-12-31 09:29