2017年10月23日

『日本ボロ宿紀行』上明戸聡

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日本ボロ宿紀行 (鉄人文庫) [ 上明戸聡 ]
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 懐かしの人情宿でホッコリしよう! 歴史的価値のある古い宿から、単なる安い宿まで全部ひっくるめた、魅力ある宿「ボロ宿」を紹介。営業データなどを補足し文庫化。

 懐かしの人情宿でホッコリしよう。「ライブドア・ブログ」奨学金受給ブログ、待望の文庫化。「ボロ宿」というのは決して悪口ではありません。歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで全部ひっくるめ、愛情を込めて「ボロ宿」と呼んでいます。自分なりに気に入った、魅力ある宿ということなのです。できるだけ安く旅行をしたいということから行きついた結果ではありますが、なるべく昔の形を保って営業している個性的な宿を応援していきたいと思います。湯治宿や商人宿、駅前旅館など、郷愁を誘う宿をできるだけ訪ねて、記録に残していくことも、いずれ何かの役に立たないかなと……。

 本書は、歴史ある各地の宿に滞在した著者の旅行記。「ボロ宿」とは書かれているものの、その歴史ある魅力が書かれていて、思わず泊まってみたいと思う宿ばかり。ビジネスホテルやシティホテルにはない、人情感のある宿としての魅力で面白いです。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月21日

『ネメシスの使者』中山七里

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ネメシスの使者 [ 中山 七里 ]
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 重大事件を起こした懲役囚の家族が相次いで殺され、犯行現場には「ネメシス」の血文字が残されていた。犯人の動機は義憤か、復讐か。渡瀬警部が犯人を追う。社会派ミステリ。『別冊文藝春秋』連載を単行本化。

 ギリシア神話に登場する、義憤の女神「ネメシス」。重大事件を起こした懲役囚の家族が相次いで殺され、犯行現場には「ネメシス」の血文字が残されていた。その正体は、被害者遺族の代弁者か、享楽殺人者か、あるいは…。『テミスの剣』や『贖罪の奏鳴曲』などの渡瀬警部が、犯人を追う。

 物語は、死刑制度と日本の司法についてを背景とした社会派ミステリ。加害者家族と被害者家族の心情がしっかりと描かれ、司法の問題点も鋭く追及しています。渡瀬警部と岬検事の登場で、冤罪をテーマにした『テミスの剣』の続編であると思いますが、死刑制度については考えさせられる作品です。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月20日

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人

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鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 [ 川上 和人 ]
価格:1512円(税込、送料無料) (2017/10/20時点)




 出張先は火山にジャングル、無人島。血を吸うカラス、空飛ぶカタツムリ相手に奮闘し…。知られざる理系蛮族「鳥類学者」が抱腹絶倒、命がけの日々を綴る。『新潮45』連載を書籍化。

 出張先は火山、ジャングル、無人島……センセイ、ご無事のお戻り、祈念しております。必要なのは一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力?! 噴火する火山の溶岩、耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘いながら、吸血カラスを発見したのになぜか意気消沈し、空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する……アウトドア系「鳥類学者」の知られざる毎日は今日も命がけ! 爆笑必至。

 本書は、鳥類学者でもある著者が、鳥類学者の活動について笑いを交えて、分かりやすく書かれたもの。鳥の生態、自然の奥深さ、環境保全など、生物学についてが専門的ではなく、文体が軽くて面白く読めるだけに、雑学的で楽しかったです。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月19日

『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』森 功

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高倉健 七つの顔を隠し続けた男 [ 森 功 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2017/10/19時点)




 善光寺参りを欠かさない信仰心の原点となった先祖との出会い、放蕩の大学生活の末にたどり着いた俳優の道、江利チエミに注いだ愛情と別離の苦悩…。高倉健には知られざる七つの顔がある。名声と富を極めた名優の実像に迫る。

 高倉健…小田剛一(おだたけいち)。1931年に生まれ、2014年に83歳で没した、戦後最大の映画スター。『網走番外地シリーズ』 『ゴルゴ13』 『八甲田山』 『幸福の黄色いハンカチ』 『駅 STATION』 『ブラック・レイン』『鉄道員』などで様々な役を演じきった高倉健は、実は私生活でも、多くの顔を隠し持っていた! スポットライトが当たっていないときの高倉健の人生は、むしろ陰影に支配されていた……当代最高のジャーナリストが日本全国で徹底取材した、 人間の本質を抉り出すノンフィクション!!

 本書は、映画スター・高倉健の知られざる生涯を書いたノンフィクション。俳優・高倉健というよりも、人間・小田剛一のプライベートが書かれているという感じでしたが、確かに知られざるエピソードが数多く書かれていて、俳優・高倉健のファンの一人としては、興味深い内容ではあったものの、裏社会との繋がりや養女との関係など、ベールに包んだままにしておくべきだと思うこともあからさまになっていたのは、ファンとしては残念でした。ただ、一人の男性の生涯をまとめたノンフィクションとしては読み応えはありました。

【満足度】 ★★★
ラベル:森 功 高倉健
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2017年10月18日

『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』長谷川晶一

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最弱球団 高橋ユニオンズ青春記 [ 長谷川晶一 ]
価格:699円(税込、送料無料) (2017/10/18時点)




 確かに「史上最弱」かもしれない。けれども、そこには多くの若者たちの希望があった。1954年から3年間で消えたパ・リーグ幻の球団「高橋ユニオンズ」の全貌を描く。高橋ユニオンズ全所属選手成績、全試合記録も収録。

 1954(昭和29)年からわずか3年間、パ・リーグの一員として存在した「高橋ユニオンズ」。1957(昭和32)年に「大映スターズ(現:千葉ロッテマリーンズ)」に吸収合併され消滅した“幻の球団”にして、通算勝率わずか.344という“最弱球団”だ。本書は当時の球団関係者に取材を重ね、今まで顧みられることのなかったユニオンズの全史を明らかにしたものである。

 本書は、戦後たった3年間だけ存在した幻のパ・リーグ球団「高橋ユニオンズ」の関係者たちに丹念に取材を重ねたノンフィクション。オーナーや選手、監督、コーチだけでなく、ファンや、球団の経理の担当者にもスポットを当てていて、今や忘れ去られた球団の全体像が浮かんできます。チーム名だけは知ってはいたものの、チームについては知らないことばかりで、時代背景もあるのでしょうが、破天荒集団だった「高橋ユニオンズ」については、とても興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月17日

『サイバー犯罪入門 国もマネーも乗っ取られる衝撃の現実』足立照嘉




 原発、病院、銀行、交通機関…。今、“隙だらけの日本市場”が狙われている! 日々ハッカーと戦うサイバーセキュリティ専門家が、ハッカーの視点や心理、使っているテクニックを、ギリギリまで明かす。

 世界中の貧困層や若者を中心に、ハッカーは「ノーリスク・ハイリターン」の夢の職業だ。同時に、サイバー犯罪による“収益”を資金源とする犯罪組織やテロリストは、優秀なハッカーを常に求めている。両者が出会い、組織化され、犯罪の手口は年々巧みに。「気付かないうちに預金額が減っている」といった事件も今や珍しくないし、数十億円を一気に集めることも容易い。一方で、日本人は隙だらけ。このままでは生活を守れない! 日々ハッカーと戦うサイバーセキュリティ専門家が、ハッカーの視点や心理、使っているテクニックを、ギリギリまで明かす。

 本書は、タイトルにもあるように、サイバー犯罪の今を取り上げたもの。サイバー攻撃やサイバー犯罪やハッキングといったワードをニュースなどで見かけることは珍しいことではなくなりましたが、サイバー犯罪は、近年着実に組織化とビジネス化が進み、その被害も甚大なものになっています。今年5月に起きた世界規模のサイバー攻撃では、ウクライナ政府や金融機関のネットワークの一部がダウンし、同じ理由からチェルノブイリ原発周辺の放射線自動監視システムを一部手動に切り替えざるを得なくなり、今やサイバー犯罪はすでに国家の中枢にまで手が届くようになっています。また、日本国内でもハッキングによって個人の銀行口座から勝手にお金を抜き取り、海外の口座に不正送金する手口は実際に多々起きており、ネット接続が可能な「スマート家電」の普及により、家庭の「冷蔵庫」がフィッシングなどの詐欺メールの発信元として、知らぬ間に利用されていたという事例もあります。一度利用されたら、金銭的被害を受けるだけではなく、端末の乗っ取りによって加害者に仕立て上げられてしまう可能性もあり、こうしたことは、インターネットを利用する以上は誰もが心に留めておくべきことでもあります。本書では様々な事例や、ハッカーのやり口が紹介されていますが、ネットのリスクということも今一度考えるべきだと考えさせられる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月16日

『人口減少時代の土地問題 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ』吉原祥子




 農村から都市へ広がる、持ち主の居所や生死が判明しない土地の「所有者不明化」問題。地価下落による相続放棄や耕作放棄地、空き家問題の本質でもあるこの問題の実情から、行政も解決断念する実態までを描く。

 日本の私有地の約20%で、所有者がわからない……。持ち主の居所や生死が判明しない土地の「所有者不明化」。この問題が農村から都市に広がっている。空き家、耕作放棄地問題の本質であり、人口増前提だった日本の土地制度の矛盾の露呈だ。過疎化、面倒な手続き、地価の下落による相続放棄、国・自治体の受け取り拒否などで急増している。本書はその実情から、相続・登記など問題の根源、行政の解決断念の実態までを描く。

 本書は、人口減少社会を迎えるなか、「所有者不明化」を中心とした土地問題を、正面から扱った一冊。全国の私有地の約2割は所有者が誰なのか分からなくいるとのことで、これは面積にすると九州を上回る規模とのこと。過疎化、面倒な手続き、地価の下落による相続放棄などで、農村から都市へ急速に増えていますが、放棄や寄付を申し出たからといって、国や自治体は不要な土地は拒否し、受け取りません。本書はそうした実情から、相続・登記など問題の根源、行政の解決断念の実態までが書かれています。

【満足度】 ★★★★☆
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2017年10月14日

『好きよ、喫茶店』菊池亜希子

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好きよ、喫茶店 [ 菊池亜希子 ]
価格:1944円(税込、送料無料) (2017/10/14時点)




 蔦珈琲店、ドゥー、ヴェルデ…。女優でモデルの菊池亜希子が、お気に入りの喫茶店20店を厳選紹介。著者得意のイラストによるマスターのこだわりなども収録。『&Premium』連載に写真・コラムを加えて書籍化。

 喫茶店内の様子や店主とのやりとりを、菊池亜希子のイラストとエッセイで紹介。喫茶店を愉しむ菊池亜希子の写真も多数掲載。喫茶店ガイドとしても、そして、デザインも可愛い、ビジュアルブックとしても、楽しめる一冊に!

 本書は、神田や吉祥寺など、色々な東京の町の老舗喫茶店を、店の間取りのイラストも含め20店舗紹介した喫茶店本。お薦めメニューなどと共に、マスターの人柄や人生も垣間見えて、老舗喫茶店の魅力をうまく伝えています。

【満足度】 ★★★☆
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2017年10月13日

『時刻表探検 数字に秘められた謎を解く』「旅と鉄道」編集部




 時刻表に掲載されているのは、ただの駅名と時刻の羅列ではなく、ロマンなのである…。時刻表にハマッた達人が、その魅力を解き明かす。時刻表テストも掲載。『旅と鉄道』掲載に加筆して再編集。

 時刻表から浮かび上がる、鉄道の魅力が今ここに! 翌月になれば古雑誌になる「時刻表」も、数年経てば当時を知る史料になる…そんな魅力を、時刻表に精通した著者の原稿で解き明かします。大好評『旅と鉄道』2013年4月号増刊「時刻表探検」特集を再編集し、時刻表の第一人者の新規原稿を加え、その魅力を掘り下げます!

 本書は、『時刻表』に魅せられた達人たちが、鉄道史、ミステリー小説、交通史料、列車史使いこなし術などの視点から、面白さと時刻表の魅力を多角的に解説したもの。時刻表はどのように作られているのか、時刻表にまつわる推理小説のトリック、時代の変遷に適応した時刻表の進化の軌跡など、様々な角度から時刻表に焦点を当てていて、時刻表編集の裏側など、雑学的で面白かったです。

【満足度】 ★★★☆
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2017年10月12日

『戦争をよむ 70冊の小説案内』中川成美

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戦争をよむ 70冊の小説案内 (岩波新書) [ 中川成美 ]
価格:820円(税込、送料無料) (2017/10/12時点)




 物語のなかに封じ込められた、戦時下を生きる人びとの細やかな感覚、日々の葛藤、苦しみ…。記憶の風化とともに失われていく、かつての時代の手がかりを求めて、戦争の文学を再読する。『京都新聞』連載を書籍化。

 克明な心理描写をまじえて戦争と人間の真実に分け入る小説作品は、戦争のリアルを伝える大切な語り部だ。物語のなかに封じ込められた、戦時下を生きる人びとの細やかな感覚と日々の葛藤と苦しみ、そして悲しみ。記憶の風化とともに失われていく、かつての時代の手がかりを求めて、戦争の文学を再読する。

 本書は、戦争をテーマに、国内・海外の小説等から、70作品を選び、各作品の批評または紹介を付したもの。第一次世界大戦から2000年代の宗教紛争まで、世界中の文学から幅広く扱っていて、知らない作品も多かっただけに案内本としては興味深かったです。

【満足度】 ★★★☆
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2017年10月11日

『猿の見る夢』桐野夏生

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猿の見る夢 [ 桐野 夏生 ]
価格:1836円(税込、送料無料) (2017/10/11時点)




 薄井正明、59歳。目下の悩みは社内での生き残り。そんな彼の前に、妻が呼び寄せたという謎の占い師・長峰が現れる。この女が指し示すのは、栄達の道か、それとも破滅の一歩か…。『週刊現代』連載を単行本化。

 自分はかなりのクラスに属する人間だ。大手一流銀行の出身、出向先では常務の席も見えてきた。実家には二百坪のお屋敷があり、十年来の愛人もいる。そんな俺の人生の歪みは、社長のセクハラ問題と、あの女の出現から始まった……。還暦、定年、老後……終わらない男の姿を、現代社会を活写し続ける著者が衝撃的に描き切る!

 物語は、大手銀行からファッションメーカーに出向し、財務担当役員を務め、プチ・エリート生活を送る薄井正明・59歳が、出世、カネ、女、家庭と、全てを手にしようとするも、その目論見は社長のセクハラ問題から綻び始め、最後にある運命が待ち受ける……というストーリー。著者らしい作品ではあるものの、主人公の身勝手さに腹立たしさが強く残ります。ただ、その主人公の転落ぶりが見事に表現されていて、2人の女に翻弄される主人公の末路は自業自得ではあるものの、愚かさと憐れさが桐野ワールドとして上手く表現されています。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月10日

『ここが知りたい! デジタル遺品』古田雄介




 重要性が高まりつつあるデジタル遺品とデジタル資産。デジタル遺品のリスク等について解説し、遺族として何をすべきか、本人は生前にどんな準備ができるかをわかりやすくまとめる。デジタル遺品・資産整理シート付き。

 「デジタル遺品」とは、故人が遺したスマートフォンや携帯電話、パソコンなどの情報端末とその中に保存されているデジタルデータ、インターネット上にあるマイページのアカウントと投稿、ネット口座の預金などのことです。本書はデジタル遺品の基礎知識、放っておいた場合の行く末、どう開いてどう処理・相続するかを解説するものです。さらに、将来デジタル遺品となる自分のデジタル資産をうまく生前整理する「デジタル終活」の方法も具体的に紹介しています。

 本書は、デジタル遺品にはどんなものがあり、どんなリスクをはらむのか。遺族として何をすべきか、何ができるのか。本人は生前にどんな準備ができるか……など、デジタル遺品とデジタル資産について、分かりやすくまとめたもの。デジタル遺品を残された家族側と、デジタル資産を残していく本人側の双方で役立つことを意識して、デジタル遺品の初歩から個別の対応策まで総合的にまとめており、今後も情報端末には、持ち主に関する重要な情報がますます集約されるようになるでしょうが、自分の情報端末についての生前準備というものも、これからは真剣に考えさせられるようにもなるでしょうね。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月09日

『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』松浦晋也

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母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 [ 松浦 晋也 ]
価格:1404円(税込、送料無料) (2017/10/9時点)




 男一匹、ガチンコで認知症の母を看る。思い知ったのは、“男の子”が母の介護を行うことの難しさだった…。科学ジャーナリストの実体験に基づく介護対策が満載の奮闘記。『日経ビジネスオンライン』連載を単行本化。

 ある日、母が認知症を発症した……。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。本書を執筆したのは、科学ジャーナリストの松浦晋也です。男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない」と言いだした時のこと。誰だって、自分が確立した生活を崩したくないもの。様子がおかしいと認めなければ、それは現実にはなりません。そんな甘い意識から見逃した母の老いの兆候は、やがてとんでもない事態につながっていきます。初動の遅れ、事態認識の甘さ、知識、リソースの不足…。認知症の親の介護について描かれたノンフィクションストーリーはたくさんありますが、「50代・独身・男性」が1人で母の介護に向き合うケースはまれでしょう。認知症・母の介護を赤裸々かつペーソスと共に描いたノンフィクションストーリー。是非、ご覧ください。

 本書は、認知症となった母親の自宅介護の記録を書いた介護ノンフィクション。独身男性の家庭内介護の難しさは勿論のこと、介護保険制度や様々な体制に助けられ、失敗したエピソードも交えて、手続きや初期の対応の大切さなどがしっかりと書かれています。介護を何とか家庭内でと考えている人も多いでしょうが、家庭内介護の行き詰まりの現実や、公的扶助の必要性が実体験として書かれており、介護サービスの仕組みも分かりやすく書かれているだけに、介護問題を抱えている人にはぜひとも読んでほしい一冊です。

【満足度】 ★★★★☆
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2017年10月07日

『恐竜探偵 足跡を追う 糞、嘔吐物、巣穴、卵の化石から』アンソニー・J・マーティン




 足跡や巣穴や糞といった、恐竜の行動の痕跡が残された化石(生痕化石)は、骨よりはるかに多くのことを教えてくれる。史上初めて恐竜の巣穴の化石を発見した学者が、探偵のように恐竜の足跡を追う。

 本書は、骨の化石からは分からない、生活痕跡の化石から、恐竜の生態やその謎を追ったもの。恐竜の生痕化石とは、足跡や巣穴など行動の痕跡が残された化石のことで、恐竜の足跡は南極大陸を除く全ての大陸で、今でも毎年新たに発見されています。また、かつて恐竜は子を産みっぱなしと考えられていたが、巣の化石の発見でそのイメージが大きく変化していて、他にも糞、嘔吐物、尿の化石もありますが、そんな世界に取りつかれた古生物学者の著者が、その面白さを解説しています。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月06日

『國體アヘンの正体 大日本帝国を陰から支えた「天与のクスリ」』落合莞爾




 元帥陸軍大将上原勇作の個人付特務(諜報工作員)の吉薗周蔵がその経験と見聞を記した「周蔵手記」の、大正元年から4年にかけての4年間を取り上げて解読、解説する。『ニューリーダー』連載を書籍化。

 18歳で初対面の陸軍中将・上原勇作から「草を命ずる」と言われ、それを引き受けたときに吉薗周蔵の一生は定まった。周蔵はその日から永年にわたり、自筆の手記を認めてきた。そこには、上原付の陸軍特務として活動した周蔵の目を通して、大正・昭和の日本国家の動きが裏側からとらえられており、その内容には今日の歴史常識を大きく覆すものがある。平和国家となった戦後日本の常識では理解しがたいことが、その時期には日常行われていた。東京裁判史観とそれに基づく社会教育の結果、当時の世界状況と日本を取り巻く欧米列強・アジア諸国の実情から目を逸らされた戦後人は、その時代の祖国と父祖の実績をいたずらに悪意をもって見ようとしてきたが、我々の父祖は痴呆でもなく狂気でもなかった。ただ生を享けたこの国と、ここに住む家族を外国の奴隷にせぬために、あらゆる努力をしてきたのだ。それを実証するのが「吉薗周蔵手記」である。

 本書は、「吉薗周蔵手記」を解説した一冊。陸軍大将上原勇作の草となった吉薗周蔵が、上原の指示を受けて芥子の栽培のために青森、北海道まで奔走した事が紹介されていますが、当時のアヘンはいわゆる健康促進剤的な扱いで、一万年前から日本で栽培されており日本の歴史に重要な役割を果たしていたことについても書かれていますが、いわば隠されてきた歴史が、「吉薗周蔵手記」から明かされています。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月05日

『カープのスカウト宮本洋二郎 マエケンをカープに導いた男』柳本元晴




 広島東洋カープのチームづくりの神髄は「スカウティング」にある! カープのスカウトを30年以上にわたって務めてきた宮本洋二郎の、学生時代の活躍からプロ野球界での活動まで、『週刊ベースボール』元編集長が核心に迫る。

 なぜ「マエケン(前田健太)」はカープへの入団を決意したのか? 広島東洋カープのスカウトを30年以上にわたって務めてきた宮本。プロ野球のスカウトの主な仕事とはいったいなにか。「ベースボール・マガジン」の元・編集長がその核心に迫る。

 著者は、米子東のエースとしてセンバツ準優勝に輝き、早大を経て巨人、広島、南海で活躍。引退後は、南海で野村克也監督の下、投手コーチを務めた後、広島に移りスコアラー、スカウト、コーチなどを歴任。93年から再び関西担当スカウトとなり、前田健太、倉義和らの獲得に尽力し、「広島に宮本あり」と言われた伝説のスカウト。カープのスカウティングについてや、スカウトとしての苦悩など、プロ野球ファンには、読み応えある内容で、サブタイトルにもありますが、マエケンのスカウト秘話など特に広島東洋カープファンは必見です。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月04日

『警視庁生きものがかり』福原秀一郎

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警視庁 生きものがかり [ 福原 秀一郎 ]
価格:1404円(税込、送料無料) (2017/10/4時点)




 絶滅のおそれのある動植物の密輸・売買事件の捜査をする、希少動物専門の警察官がいる。「警視庁の生きものがかり」として警察功労章を受章した著者が、携わってきた事件とエピソードを紹介するノンフィクション。

 警視庁生活安全部生活環境課環境第三係……絶滅のおそれのある動植物の密輸・売買事件の捜査をする、この係を人はこう呼ぶ……「警視庁の生きものがかり」! 警視庁にそんな部署あったのか!? はい、本当にあるんです! 「カメもサルもワニもレッサーパンダだってオレが守る!」「動物愛」なら誰にも負けない、この男が本物の「警視庁の生きものがかり」! 「愛」あればこそ、仕事に燃える「生きものがかり」の大活躍を描く、笑いあり、怒りあり、涙もちょっぴりありの感動必至のノンフィクション!

 本書は、警視庁には実際に「生き物係」と呼ばれている部署があり、正式名称「生活環境課環境第3係」に15年勤務していた著者が、これまでに携わった捜査などについてをまとめたもの。環境第3係が担当するのは、絶滅の恐れのある動植物の密輸・売買事件を始めとする生き物に関する幅広い捜査で、レッサーパンダ、テナガコガネ(昆虫)などの様々な生き物のほか、洋ランなどの植物も登場し、世界を股にかける密輸グループの活動範囲の広さや、摘発を逃れるための容疑者の手口の巧妙さについても書かれており、動物に関する圧倒的な知識を持つ容疑者との取り調べでの緊迫した攻防や、捜査で得た情報から緻密に逮捕までの道筋を組み立て、犯人を追い詰めていく過程なども丁寧に書かれています。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月03日

『くらべる値段』おかべたかし

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くらべる値段 [ おかべたかし ]
価格:1404円(税込、送料無料) (2017/10/3時点)




 誰もが気になる「値段」の謎を徹底調査! ¥270と¥1000の海苔、¥9000と¥20000の包丁など、同じ品目でありながら値段が異なる2品を比較し、写真とともに、その違いがどこにあるかを解説する。

 本書は、海苔やバナナなど食品の価格から、金魚や胡蝶蘭や盆栽などの価格まで、その差を比較したもの。著者が自分で購入して比較していますが、単なる値段だけではなく、素材の違いや職人の手間など価値の差も分かりやすく解説しています。写真を見るだけでは、価格の違いは分かりにくいものもありますが、価格差の理由や値付けの奥深さも理解できる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2017年10月02日

『欠歯生活 歯医者嫌いのインプラント放浪記』北尾トロ

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欠歯生活 歯医者嫌いのインプラント放浪記 [ 北尾 トロ ]
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 ある日、歯が抜けた。インプラントは1本数十万円で大手術。入れ歯なら安いけど見た目とイメージが悪い。いったいどうするべきなんだ!? 歯医者嫌いの著者が、歯に振り回され続けた悪夢の日々を振り返る。

 ある日、朝食にオムレツを食べているとき、口内に違和感を感じた著者。右下の奥歯がふわりと軽くなり、重量感のある異物が歯茎を直撃した。いったい何が起きたのか? 口の中から出てきたのは、セラミックと銀の三本連結歯と金属片だった……。実は十年前に治療したインプラントの被せものがとれてしまったのだ。折れているらしきチタンの心棒まである。「一生もの、最低でも十年は持つ」と言われ、70万円かけてやったのに……。手術を受けたクリニックに行くと、執刀医はもういなくなったということから始まる長い弁明を聞かされ、あげく「完全にやり直しになる」「治療には400万円かかる」と言われてしまう。「ここで治療を受けるわけにはいかない!」。そこから、著者の「ちゃんとしたインプラント」探求の長い長ーーーい旅(?)が始まる。折れたインプラントととれた3本連結歯をもとに戻すだけのはずだったが、ここで問題をややこしくしたのが長年の歯医者嫌いのツケ。虫歯が次々にみつかり、治療する歯が増え、あっちもこっちもインプラント治療が必要になり、その費用が筆者の財布を圧迫し……。いつになっても治療は終わらない。いい歯医者はどこにいる? きちんとしたインプラントはどこで手に入る? 著者は抜けて(または抜いて)なくなってしまった歯を「欠歯」と呼ぶ。三本連結歯がとれて欠歯を抱えた生活、「欠歯生活」が始まったのは2002年。治療は迷走に迷走を重ね、完治したのは今年、2017年。実に15年越しの治療となった。歯医者嫌いが虫歯も欠歯もない口を手に入れるまでの汗と涙の歯科放浪記!

 本書は、著者が子供時代の歯科治療のトラウマから治療を敬遠していた結果、歯を若くして失い、インプラントを経験し、定期検診をせず放置した結果、さらなるインプラント治療が必要になり、それからの10年以上にわたる苦労を書いた実体験の歯科体験記。インプラントについての仕組みや、かかる金額、歯の治療過程など、歯医者嫌いが虫歯も欠歯もない口を手に入れるまでの記録となっています。

【満足度】 ★★★★☆
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2017年09月30日

『いきどまり鉄道の旅』北尾トロ

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 わたらせ渓谷鐵道、大井川鐵道、東武佐野線…。線路はつづかないよ、どこまでも。目的なんか無いけれど、とりあえず行くだけ行ってみた「いきどまり駅」への鉄道紀行。

 延々と繋がって来たレールの最終地点“いきどまり”には何がある? 水郡線、真岡鐵道、鶴見線、大井川鐵道……選りすぐりの「いきどまり駅」を巡る、鉄道“奇行”エッセイ! 小坂俊史氏の解説マンガ付。

 本書は、タイトルでも分かるように、「行き止まり鉄道」にスポットを当てた旅行エッセイ。終着駅がどことも繋がらない鉄道に乗り、そのレールの最終地点の様を確認し、その終着駅の置かれた立場や状況を考えていきますが、鉄道エッセイというよりも、旅行記として中々面白かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:06| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする