2020年01月28日

『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』Jam

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多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 [ Jam ]
価格:1210円(税込、送料無料) (2020/1/28時点)




 人の何気ない言葉に傷ついていたとき、友人に「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」と言われて、悩むのをやめちゃった! 嫌な気持ちを引きずらないための考え方のコツを、ネコの4コママンガとともに紹介します。

 本書は、ツイッターで累計50万以上リツイートされて話題となった著書で、かわいいねこのキャラクターが、SNSからリアルな人間関係まで現代社会の悩みを解決する、目からウロコのちょっとした考え方が書かれたもの。傷つくことを言った相手が、全くそんな事覚えてなくてのんびりパフェとか食べていたりすることが書かれていますが、人は人であり、自分と同じ人はこの世にいないのだから、過去に捉われずに自分の最善の考え方を促す内容ですが、気軽に読める一冊で、特に人間関係で悩んでいる人にはオススメの一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月27日

『欺す衆生』月村了衛

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欺す衆生 [ 月村 了衛 ]
価格:2090円(税込、送料無料) (2020/1/27時点)




 戦後詐欺の全ての源流とされる横田商事事件。末端の営業マンだった隠岐は〈ビジネス〉を再興し、詐欺の快楽に取り憑かれていく。やがてそれは国家を欺く一大事業へと発展し…。『週刊新潮』連載を加筆・修正し単行本化。

 戦後最大かつ現代の詐欺のルーツとされる横田商事事件。その目撃者であり末端の営業マンであった隠岐は、かつての同僚の因幡と再開。導かれるがまま〈ビジネス〉を再興する。取り返そうよ、ここらで僕達の人生を。僕と君は一蓮托生なのだから。幾多の修羅を経て、詐欺の魅力に取り憑かれていく隠岐。ついには〈国家〉を欺く一大事業へと発展していくのだが……。欺す者と欺される者、謀略の坩堝の果てに待ち受ける運命とは。

 本書は、第10回山田風太郎賞受賞作。物語は、横田商事事件を基点として、家族を養うため、善良そうに見える男性が詐欺に手を染め、深みにはまっていく犯罪小説。過去の詐欺事件をモチーフとした作品で、非常にスピード感のある展開で、詐欺ビジネスでの心理構造が巧みに表現されていて、エンタメとしても読み応え十分で、ラストの仕掛けも見事です。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年01月25日

『DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで』梅津和夫




 難事件・珍事件の解決録、縄文人誕生をめぐる「新説」、新種発見物語、ドラマではわからない科捜研の実情…。DNA鑑定に魅せられて、あらゆるものを鑑定してきた著者が、DNA鑑定の真実をやさしく解き明かす。

 圧倒的な識別能力をもつDNA鑑定に魅せられて、戦没者の遺骨から自身の排泄物まで、あらゆるものを鑑定してきた著者がやさしく解き明かす、現代人が知っておくべき「教養」としてのDNA鑑定。それは時空を超えて生命の神秘を知る「扉」でもある。難事件・珍事件の解決録、縄文人誕生をめぐる「新説」、新種発見物語、ドラマではわからない科捜研の実情などを読むうちに、DNA鑑定の「通」になれる本。

 本書は、DNA鑑定の基礎を分かりやすく解説したもの。著者が手がけてきたDNA鑑定を紹介するだけでなく、「DNA」「染色体」「遺伝子」「ゲノム」といった言葉の使い分け方など、基礎的な知識も盛り込まれた楽しく読める入門書です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月24日

『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』高橋ユキ

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つけびの村 噂が5人を殺したのか? [ 高橋ユキ ]
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 一夜に5人の村人が殺害された集落。犯人の家に貼られた川柳「つけびして煙り喜ぶ田舎者」は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが…。山口連続殺人放火事件を追いかけるルポルタージュ。ウェブ掲載記事をもとに書籍化。

 2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。

 本書は、山口県で起こった5人の住民殺害事件のルポルタージュ。なぜ犯人は事件を起こしたのか、生き残った住民と、拘置されている犯人に話を聞いてまとめたものですが、地方独特の閉鎖性と噂話が好きで村八分のような事を行い、その地で放火や盗みなどの小さい出来事が起こることで、それを世間話にする住民と、正常ではでなくなる容疑者の様子が書かれますが、ムラ社会の様相が書かれているものの、肝心の事件の真相には殆ど迫っておらず、ルポルタージュとしては物足りなさを感じる内容でした。

【満足度】 ★★★
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2020年01月23日

『トリガー(上下巻)』真山 仁

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トリガー 上 [ 真山 仁 ]
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トリガー 下 [ 真山 仁 ]
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 検事で馬術競技韓国代表のセリョンは、東京オリンピックの直前、凶漢に襲われ、ある不正に関する極秘捜査をやめるように脅される。2020年7月、ついにオリンピックが開幕し…。『小説野性時代』連載を加筆修正し単行本化。

 東京五輪の馬術競技会場で起きた韓国代表キム・セリョン暗殺事件。背後には日米韓を揺るがす極秘情報が存在していた。事件の統括責任者として内閣参与に就いた元内閣情報調査室長の冴木は、北朝鮮の潜伏工作員・和仁と手を組み、真相に迫ろうとしていた。一方、セリョンのSPを務めた巡査部長の藤田は、彼女を守れなかった悔恨の思いを胸に、真犯人と、彼女が遺した“あるデータ”の行方を追っていた。すべてのカードが開かれたとき、世界は予想をはるかに超えた新しい顔を見せる……!!

 本書は、東京オリンピックを舞台に、日米韓が入り乱れる謀略小説。日韓政府、警察、検察に潜伏工作員、米国の民間軍事会社…と登場人物も多く、思惑が複雑に絡み合う物語で、水面下でうごめく国際政治や組織の力関係がリアルに描かれていて、上下巻共に一気に読まされた作品です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月22日

『罪の轍』奥田英朗

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罪の轍 [ 奥田 英朗 ]
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 東京オリンピックを翌年にひかえた昭和38年、浅草で男児誘拐事件が発生した。しかし犯人が求めていたのは、大金でも、子どもの命でもなく…。犯罪ミステリ。『小説新潮』連載を改題し単行本化。

 刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独……。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込んだ。事件を担当する捜査一課の落合昌夫は、子供達から「莫迦」と呼ばれる北国訛りの男の噂を聞く……。世間から置き去りにされた人間の孤独を、緊迫感あふれる描写と圧倒的リアリティで描く社会派ミステリの真髄。

 本書は、東京五輪前年の「吉展ちゃん事件」をモチーフに、犯人とその周辺人物、捜査員らに多視点で迫る犯罪ミステリ。犯罪小説・警察小説としても読み応え抜群で、犯人が抱える悲しい過去と壮絶な孤独、それを追う刑事たちの執念の捜査は見事な描写で、犯人と刑事の心の交流も胸が熱くなります。

【満足度】 ★★★★
ラベル:罪の轍 奥田英朗
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2020年01月21日

『3万年前の航海の謎を解く 日本人はどこから来たのか?』NHKクローズアップ現代+取材チームの全記録




 3万年前、日本人の祖先は、大陸からどうやって来たのか。世界最大の海流である黒潮に阻まれた最難関ルートを、どのようにして渡ったのか。古代の大航海を再現した研究者と取材チームの格闘の記録。

 本書は、3万年前、日本人の祖先は大陸からどうやって来たのか?の謎に迫るため、研究者たちによる古代の大航海を再現した公開実験「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」をNHK番組取材班が3年にわたり密着取材したものをまとめたドキュメント。本書は「クローズアップ現代+」および「NHKスペシャル『人類誕生』」チームによる制作で、祖先たちがどれほどの困難を乗り越えて渡海したのか体感することの意義を説いた一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月20日

『潜入ルポ amazon帝国』横田増生

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潜入ルポ amazon帝国 [ 横田 増生 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2020/1/20時点)




 “世界最大の小売企業”アマゾンによって、いまや日本市場は制圧されつつある。果たして、その現場では何が起きているのか。アマゾンのさまざまな現場に忍び込み、「巨大企業の光と影」を明らかにするルポルタージュ。

 「アマゾン・エフェクト」の実態に迫るべく、著者は『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』以来、15年ぶりにアマゾンの巨大物流センターに潜入する。さらに、即日配送、カスタマーレビュー、マーケットプレイス、AWSなど、アマゾンのさまざまな現場に忍び込んでは「巨大企業の光と影」を明らかにしていく。私たちはこのまま何も実態を知ることなく、「アマゾン帝国」に支配されていくのだろうか……日本人に大きな問いを投げかける力作ルポルタージュである。

 本書は、15年前にアマゾン潜入記を書いた著者が、再び同社の物流センターに労働者として潜り込み、アマゾンに2度目の潜入をした著者が巨大化した倉庫の内側を描いたルポルタージュ。潜入ルポとしては約半分で、後半はアマゾンについてや、アマゾンのやり方の検証が書かれていますが、今のアマゾンの実態をまとめています。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年01月18日

『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実』渡邊大門




 激戦の末、裏切りで勝敗が決したとされる関ケ原合戦。小説やテレビドラマなどでおなじみの逸話はフィクションだった? 同時代の一次史料から関ケ原合戦を眺め、最新の研究を踏まえて、従来のイメージを覆す。

 三成と上杉の「挟撃策」、午前中は押し気味だった西軍、迷う小早川秀秋……。通説の「関ヶ原」は完全に覆った! 豊臣秀吉の死後、天下を狙う徳川家康。一方、豊臣政権を守ろうとする石田三成は、上杉家の直江兼続とともに家康を東西から挟撃する策を練る。さらに関ヶ原で西軍は、後年、ドイツのメッケルに「西軍勝利」と言わしめたほど見事な布陣をし、東軍と互角以上に戦いながらも、小早川秀秋の裏切りで敗れた……。小説やテレビドラマ、映画等でおなじみのこれらの逸話は、後世に編纂された二次史料から生まれたフィクションであった。では、同時代の一次史料から関ヶ原合戦を眺めたとき、何が見えてくるのか。最新の研究を踏まえて、従来の関ヶ原のイメージを完全に覆す書。

 本書は、関ヶ原の戦いの一次史料をもとに関ヶ原合戦を再検証したもの。豊臣秀吉の死後から関ヶ原の戦後処理までの間、徳川家康始め多くの諸大名の心情や思惑・政略を丹念に吟味しており、これまで小説やテレビドラマなどで取り上げられた数々の通説の誤りを鋭く指摘していて興味深い一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月17日

『シリーズ人体 遺伝子 健康長寿、容姿、才能まで秘密を解明!』NHKスペシャル「人体」取材班




 がんや認知症、アレルギーを防ぐDNAがある、緑茶や運動でDNAスイッチが切り替えられる…。遺伝子学の最前線を伝える。NHKスペシャル「シリーズ人体U遺伝子」第1〜2集を書籍化。山中伸弥との特別対談も収録する。

 NHKスペシャル総合司会タモリさんと山中伸弥教授による、大好評の人体シリーズ。今「人体の設計図」遺伝子の秘密が驚異のスピードで解明されています。これまでの常識が180度変わる最先端の研究報告を世界各地に取材。DNA顔モンタージュ、百寿者の秘密、糖尿病の治療薬、がん抑制遺伝子、誰もが持って生まれる約70個の突然変異とは?などなど、自分自身の体の中で起きている奇跡が眼前にくり広げられ大反響を呼んだ同番組を書籍化。番組では伝えきれなかったDNAのスイッチを良いほうに変える食事や運動についても紹介します。

 本書は、遺伝子に関する最近の研究状況を、分かりやすく解説したもの。今まで「遺伝子」と呼ばれ、詳しい解析が行われてきたのは、全DNAの2%に過ぎず、技術の革新は、ゴミとさえ言われてきた残り98%の領域の秘密を解明し、そこには人類進化の秘密を解き明かす鍵まで眠っていることが明らかになり、との「トレジャーDNA」について書かれていますが、DNAの驚異の世界がここに書かれています。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月16日

『ジェインズヴィルの悲劇 ゼネラルモーターズ倒産と企業城下町の崩壊』エイミー・ゴールドスタイン




 ウィスコンシン州南西の街ジェインズヴィルでは、経済のすべてがゼネラルモーターズを中心に回っているといっても過言ではなかった…。工場閉鎖によって引き起こされた企業城下町崩壊の実情を描くノンフィクション。

 世界トップレベルの自動車企業・ゼネラルモーターズ(GM)。その生産工場が閉鎖したとき、企業城下町ジェインズヴィルの分断が始まった……。『ワシントン・ポスト』で30年以上のキャリアを持つ女性ジャーナリストが、一市民のパーソナルな物語を通して「分裂したアメリカ全体の物語」を描き出した、衝撃のノンフィクション!

 本書は、著者が元GM工員、その家族、教育者やソーシャルワーカー、政治家、財界人など、ジェインズヴィルのさまざまな人々に緻密なインタビューを実施し、プラント閉鎖以降の彼らの生活や行動を事実のみならず心理まで克明に描写したノンフィクション。一企業に依存していた自治体がそれを喪った途端、ドミノ倒しのようにあらゆる経済活動が停滞し、人々の人生が坂を転げ落ちていくさまは、決して他人事ではなく、一企業に依存することでの再転換への難しさが書かれ、職を失った3つの家族の苦闘を軸に、ゼネラルモーターズ(GM)の経営破綻後の5年間の企業城下町の変容を追っていますが、ここには厳しい現実が記されています。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年01月15日

『神前酔狂宴』古谷田奈月

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神前酔狂宴 [ 古谷田 奈月 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2020/1/15時点)




 神社の結婚披露宴場で働く浜野、梶、倉地。配膳スタッフとして日々披露宴の「茶番」を演じるうちに、神社の祀る神が明治日本の軍神であることを知り…。結婚、家族、日本という壮大な茶番を切り裂く。『文藝』掲載を単行本化。

 本書は、日清・日露戦争の英雄を祀る神社に併設された結婚式場を舞台に、結婚式という、新郎新婦にとっては人生の一大事のお祭りという茶番の裏側と、その向こう側にある国や宗教と絡めて、信仰に対する現代人の感覚も炙りだす物語。お仕事小説と思いきや、神の存在や神のもとで働くことの意味を問い直す作品でもあり、神前結婚や披露宴を細やかに描きながら茶番劇としている視点は斬新でもありますが、個人的にはイマイチでした。

【満足度】 ★★★
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2020年01月14日

『学校に入り込むニセ科学』左巻健男




 「水からの伝言」、EM菌、ゲーム脳、親学、白砂糖有害説…。教員や生徒の善意を利用して勢力拡大を目論むニセ科学。その危険性に警鐘を鳴らしてきた第一人者が、学校に侵入する怪しげなニセ科学を一刀両断。

 本書は、著者の書いた『暮らしの中のニセ科学』と内容的にかなり近いですが、興味深かったのは、こうしたニセ科学を誰が学校教育に持ち込もうとしているのかの部分と、ニセ科学に対する科学的立場からの批判は読み応えがありました。実際には科学的な根拠はなく、勢力拡大を目論むニセ科学に対しての警告の意味では一石を投じる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月13日

『奇跡の名馬 2 Fターフメモリー』兼目和明




 語り継ぎたい、名馬たちの記録と記憶…。最狂三冠馬オルフェーヴルから、血統の常識を覆したキタサンブラック、角が生えた名馬、小さな島の歴史的名馬まで、日本の名馬・世界の名馬・競馬以外の名馬を厳選した歴史的名馬本。

 「未来の先まで語り継ぎたい、名馬たちの記録と記憶」……三冠馬オルフェーヴルから324戦197勝の女傑、角が生えた名馬、小さな島の歴史的名馬まで……。前作『奇跡の名馬』出版から10年。前作で紹介しきれなかった名馬、新時代に降誕していった名馬たちを収録。さらに、自国の名馬、世界の名馬、競馬以外の名馬も一同に厳選・選別をかけて結集させた一冊。

 本書は、約800ページ弱の超大ボリュームの名馬コラム集。日本の馬は勿論のこと、海外の有名馬やあまり日本の競馬ファンに馴染みのない名馬まで収録されていますが、日本からは近年を代表する暴君三冠馬オルフェーヴル、北島三郎の愛馬キタサンブラック、前作で登場しなかったテイエムオペラオー、トウカイテイオーやスペシャルウィーク、シンザンなどから、伝説的アラブの名馬、琉球幻影の白馬、横浜競馬時代の名馬などが取り上げられ、世界からはフランケル、シーザスターズといった超歴史的名馬から誰も知ることのないようなギリシャ、南アフリカの名スプリンター、インド・パキスタン・ジャマイカ、セントヴィンセントグレナディーン諸島、中南米伝説の怪物たち…と、マニアックな視点からも紹介されており、競馬ファンにはぜひともオススメしたい一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月11日

『この道をどこまでも行くんだ』椎名 誠

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この道をどこまでも行くんだ [ 椎名誠 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2020/1/11時点)




 コブラの踊り、タクラマカン砂漠の白骨林、アウシュビッツの今…。思いがけない不思議な光景が満載! 自然・人々への讃歌フォト50枚を、エッセイとともに収録する。『東京スポーツ』連載を改題、加筆修正して単行本化。

 すざまじいスケールで眼前に展開する人間たちのカオスもあれば、その地で生を全うしていくのがよくわかるしわくちゃ顔の女性のおだやかさと、南米大陸に広く棲息するラクダの仲間=グアナコの優しげな顔などにも目を向ける。アウシュビッツ収容所跡の周辺で牧草を刈り込む老農夫にフォーカスし、命を見つめたメッセージで締め括る味わい深い“シーナの世界”。

 本書は、著者の旅行記エッセイで、世界の極地や辺境の地での体験を写真と共に紹介しています。それぞれの話が短くまとまっていて、写真と共に紹介されているだけに、読みやすい旅行記でした。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月10日

『現場で役立つ! ハラスメントを許さない現場力と組織力』鈴木瑞穂




 ハラスメント問題をブラックゾーンとグレーゾーンに分けて事例を紹介。それぞれの発生原因を解説し、管理職層が身に付けるべきセンスやスタッフ層が持つべき正しい認識と心構えなど、予防法・対処法を明らかにする。

 2019年5月の通常国会で「改正労働施策総合推進法」が成立、大企業では2020年4月から、中小企業でも2022年4月からパワハラ防止措置が義務化される。これまでのように、上司のコミュニケーションスキルの拙さで処理される話ではなくなり、組織対応が必須の重要な経営課題となった。本書は現場レベルと組織レベルでの対応を個別に解説、組織対応でなければ解決しない課題が多くあることを示し、具体的な処方箋も示す。働き方改革による仕事量と人員のアンバランス、労基法違反につながりかねない混在型パワハラ……ハラスメント問題を正しく理解し、部下を正しく指導・育成するための指南書。

 本書は、2020年4月から大企業、2022年4月から中小企業を対象にパワハラ防止措置が義務化されるなか、現場レベルでの「グレーゾーン」への対応を具体的に解説したもの。一見何も問題のなさそうな日常的なコミュニケーションが、ハラスメントのグレーゾーンとなっている問題と対処法についても解説されていますが、組織と現場でハラスメント対応が求められる時代でもあるだけにグレーゾーンがどのようなものか、そしてその際の対応については参考になりました。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月09日

『きみはだれかのどうでもいい人』伊藤朱里

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きみはだれかのどうでもいい人 [ 伊藤 朱里 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2020/1/9時点)




 そこにあるのは、絶望か、希望か…。県税事務所に勤める、年齢も立場も異なる女性たち。見ている景色は同じようで、まったく違っていて…。4人の視点で描く、新感覚同僚小説。

 税金を滞納する「お客様」に支払いを促すことを仕事とする県税事務所の納税担当に、同期が休職したことで急遽異動させられてきた若手職員の中沢環。彼女は空気の読めないアルバイト・須藤深雪を始めとする周囲の人間関係に気を遣いながら、かつての出世コースに戻るべく細心の注意を払って働いている……(第1章「キキララは二十歳まで」)。週に一度の娘との電話を心の支えに、毎日の業務や人間関係を適当に乗り切るベテランパートの田邊陽子。要領の悪い新米アルバイトや娘と同世代の若い正規職員たちのことも、一歩引いて冷めた目で見ていたはずだったが……(第3章「きみはだれかのどうでもいい人」)。同じ職場で働く、年齢も立場も異なる女性たちの目に映る景色を、4人の視点で描く。デビュー作『名前も呼べない』が大きな話題を読んだ太宰治賞作家が描く勝負作。職場で傷ついたことのある人、人を傷つけてしまったことのある人、節操のない社会で働くすべての人へ。

 本書は、有能で完璧主義の25歳の正職員から、噂話が大好きな50代パートの既婚女性まで。世代も役職も異なる4人の同僚女性を描いた物語。物語の舞台は、舞台は、税金を滞納するお客様に支払いを促すことを仕事とする県税事務所の納税部門で、立場や年齢、性格も全く異なる登場人物たちは、最後までお互いがわかりあえることはないのもリアル感があって興味深い作品でした。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月08日

『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言』稲泉 連




 日本の社会で生まれ育ち、その風土を背景に持つ日本人宇宙飛行士は、自身の体験をどのようなものとして持ち帰ったのか。秋山豊寛から金井宣茂まで歴代12人の日本人宇宙飛行士に取材し、その宇宙体験を明らかにする。

 本書は、歴代の日本人宇宙飛行士全12人に取材を行った史上初の書籍となる。宇宙に行った彼らがどのようなことを感じ、考えたか。問いかけの下敷きになっているのは立花隆の前掲書であり、「神秘体験」の有無、地球がどのように見えたかなど、実存的、哲学的な領域を中心としている。日本人宇宙飛行士も“神”を感じたのか? 彼らが自らの体験を振り返ったときの違いは、どのような点から生じているのだろうか?

 本書は、90年に初飛行した秋山豊寛さんから、昨年帰還した金井宣茂さんまで、約30年間に宇宙へ向かった全12人の飛行士に会って話を聞き、その語られる宇宙体験を明らかにしたもの。宇宙飛行士によっての宇宙の感じ方もそれぞれでしたが、宇宙に興味を持つ人にはその感じ方の違いも含めて、読んでほしい一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月07日

『親の介護をしないとダメですか?』吉田 潮

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親の介護をしないとダメですか? [ 吉田 潮 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2020/1/7時点)




 父が要介護となった時から、母娘の介護戦記は始まった…。人気コラムニストが、父が老いていく姿や介護が家族にもらたす疲弊を綴ると共に、介護について見つけたひとつの答えを記す。『日刊ゲンダイ』連載に加筆して単行本化。

 親孝行か自己犠牲か、理想と現実の葛藤のドラマ。老いた両親を持つ子供として介護とどう向き合い、どう取り組むべきなのか。「優しさ」が「苦しさ」に変わる機微を捉えた本書が無理をせずに、持続性ある介護のあるべき姿のヒントになると思います。当代随一の本音コラムニストが、家族との関わり方について独特の感性で認知症の父、母、姉と自分の家族のドラマを笑いあり、涙あり、時に愛や憎しみもある実例として描きました。

 本書は、「親の介護はプロに任せるべき!」と断言するコラムニストの著者が、老いた父への介護を通じて身をもって知った思いを紹介したもの。介護はきれいごとでは済まされない現代社会の問題でもあり、著者が認知症を患った父親を、母と姉と著者が関わっていく過程についてもリアルに書いていますが、介護についてはプロに任せられるなら任せるべきでもありますが、それ以前に多くの人が介護の現状、親の介護問題については勿論ですが、それぞれの地域での介護福祉の取り組みこそ知るべきことであり、本書にも書かれていますが、頻繁な転倒や排泄の失敗を家族で介護する困難さ、施設選びに際する注意点や特養の実態、実際にかかった費用など、介護の現実こそ多くの人に知ってほしいものだと思います。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年01月06日

『我らが少女A』高村 薫

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我らが少女A [ 高村薫 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2020/1/6時点)




 12年前、元中学美術教師が東京郊外の公園で殺害された。犯人はいまだ逮捕されず、当時の捜査責任者・合田雄一郎の胸に後悔と未練がくすぶり続けていた。そこへ思いも寄らない新証言が…。『毎日新聞』連載を単行本化。

 一人の少女がいた……合田、痛恨の未解決事件。12年前、クリスマスの早朝。東京郊外の野川公園で写生中の元中学美術教師が殺害された。犯人はいまだ逮捕されず、当時の捜査責任者合田の胸に、後悔と未練がくすぶり続ける。「俺は一体どこで、何を見落としたのか」そこへ、思いも寄らない新証言が……。動き出す時間が世界の姿を変えていく人々の記憶の片々が織りなす物語の
結晶。

 本書は、『マークスの山』から始まり、『照柿』『レディ・ジョーカー』『太陽を曳く馬』『冷血』に続く、7年ぶり6作目となる刑事・合田雄一郎シリーズの最新作。本作の舞台は、2017年の東京、武蔵野で、前作『冷血』では本庁の捜査一課だった合田も還暦まであと3年という年齢となり、警察大学校の教授となっていますが、ある女性の死から、12年前の未解決事件が再び動き出すこととなり、合田は、刑事としてではなく、一人の男として、もう一度事件に向き合い始めるストーリー。シリーズを通して読み応えは十分ありますが、やや中途半端感があったのが少々残念。

【満足度】 ★★★★
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