2019年11月14日

『売り渡される食の安全』山田正彦

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売り渡される食の安全 (角川新書) [ 山田 正彦 ]
価格:946円(税込、送料無料) (2019/11/14時点)




 農薬基準400倍に緩和。遺伝子組み換えもゲノム編集も表示なしでOK…。なぜ日本だけが世界と逆走するのか? 日本の農業政策を見続けてきた元農水大臣が、種子法廃止の裏側にある政府、巨大企業の思惑を暴く。

 私たちが日々食べるお米の安全・安心を守ってきた法律が廃止された。このままでは多様な銘柄は激減し、遺伝子組み換えの表示もなくなり、価格も高騰してしまう。日本の食を見続けてきた元農水大臣による緊急刊行。

 本書は、TPP反対運動を担ってきた元農林水産大臣の著者が、種子法廃止によって日本の農業と日本人の食に起こり得る、食に対しての警鐘を鳴らした内容。種子法廃止に始まった一連の影響についてを分かりやすく解説し、自国農業と食の安全についてを考えさせられる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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『一度死んだ僕の、車いす世界一周』三代達也




 石畳地獄のヨーロッパ、尻に鞭打つ長距離列車…。世界はバリアに溢れている。でもあらゆるバリアは、人の手で越えられる! 車いすで、介助者なしのひとり旅をした著者が、波瀾万丈の270日間を綴る。

 本書は、18歳のとき、バイク事故で頸髄損傷を負ったことで、車いす生活を余儀なくされた著者が、過酷なリハビリを経た後、会社員時代に思い切ってハワイを一人旅したときに体感した「世界の広さ」に魅了され、遂に世界一周を決意し。世界のバリアフリー情報を発信するため、あえて介助者をつけず1人で「車いす旅」に挑んだ旅行記をまとめたもの。世界各地を回る中で、車いすだからこその大変さ、周りの人々の温かさ、旅の大変さや楽しさを描いた旅行記ですが、心のバリアフリーについて考えさせられる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月12日

『大人の対応力』齋藤 孝

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大人の対応力 [ 齋藤孝(教育学) ]
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 今求められる“軽やかでユーモアのある大人”になるための極意を伝授。「嫌味を言ってくる」「責任を押し付けられる」「結婚しないのかと聞かれる」など、人間関係のよくある悩み40への、大人の対応を紹介する。

 できる人は“返し”が違う。キレる、不機嫌になる、場の雰囲気を壊す、デリカシーがない、グレーゾーンがない人で溢れかえる今、求められる“軽やかでユーモアのある大人”になるための極意。人間関係のよくある悩み40の俊逸で品のある対応をご紹介!!

 本書は、具体例を上げて、どういった対応をするのが大人の対応なのかを紹介したもの。様々な場面で大人の対応が求められますが、決して感情的にならず、ユーモアや雑談力を駆使することの大切さを紹介しています。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月11日

『悪の五輪』月村了衛

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悪の五輪 [ 月村 了衛 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/11/11時点)




 アジア初の五輪開催を翌年に控えた東京。ヤクザの人見は、五輪公式記録映画の監督に中堅クラスの錦田をねじ込むことで、興行界をのし上がろうとするが…。『小説現代2019年5月号特別編集 吉川賞特集』掲載を単行本化。

 1963年3月21日、翌年の東京オリンピック開催を前に、公式記録映画の監督を務めることになっていた黒澤明が降板した。博打をしのぎにしている白壁一家の人見稀郎は、親分からの指示を受け、中堅監督の錦田を後任にねじ込んで、興行界に打って出るべく動き出す。オリンピック組織委員会には政治家、財界関係者が名を連ねており、その下には土建業者や右翼、ヤクザ、さらには警察までもが蠢いており、あらゆる業種が莫大な利権に群がっている。稀郎は記録映画の監督選定に権限を持つ委員たちの周辺を洗い、金や女を使って言うことを聞かせようとする。東京が、日本が劇的に変貌を遂げた昭和の東京オリンピックをモチーフに、現代エンターテインメント小説の旗手が放つ、長編社会派クライムノベル。

 物語は、五輪開催を翌年に控えた昭和の東京を舞台に、公式記録映画監督に決まっていた黒沢明の突然の降板から、後任に市川崑が決定するまでの間に暗躍する者たちのドラマを、実在の大物ヤクザや戦後最大のフィクサー・児玉誉士夫、映画界のドン・永田雅一などを登場させ、虚実織り交ぜて描いたクライムノベル。映画界を軸にしながらも、労働者に蔓延するヒロポン、警察の腐敗、五輪を盾にした傷痍軍人の追放、私利私欲にはしる政治家、第三国人への差別など、戦後日本の歪みや闇を描いた作品で、当時の時代背景と共にオリンピックの舞台裏が面白く描かれています。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年11月09日

『「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア』P・W・シンガー/エマーソン・T・ブルッキング




 政治や戦争のあり方を世界中で根底から変えたSNS。インターネットは新たな戦場と化し、情報は重要な兵器となった。軍事研究とSNS研究の第一線で活躍する著者が、誰もが当事者になり得る新種の戦争の本質に迫る。

 大統領選挙から麻薬抗争まで、SNSは政治や戦争のあり方を世界中で根底から変えた。インターネットは新たな戦場と化し、情報は敵対者を攻撃する重要な兵器となった。「いいね! 」「シェア」を奪い合って荒らし行為やフェイクニュースが氾濫し、ネット上の戦闘が現実の紛争や虐殺を引き起こすことさえある。軍事研究とSNS研究の第一線で活躍する著者が、多数の事例をもとに新たな戦争の実態を解明。誰もが当事者としてグローバルな争いに巻き込まれていく過程と事実をえぐり出す衝撃作。

 本書は、インターネットを利用した政治、戦争についての事例を集めて分析したもの。トランプの大統領就任、ロシアによるSNSを通した米国大統領選挙への干渉、マレーシア航空機撃墜事件、イスラム国など過激派のSNS戦など近年の国際的な事件とSNSとの関連について、ネット社会の負の一面についても丁寧に説明しています。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月08日

『安楽死を遂げた日本人』宮下洋一

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安楽死を遂げた日本人 [ 宮下 洋一 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/11/8時点)




 スイスでの安楽死を希望する難病の女性。それを実現するにはハードルが高かったが、彼女の思いは海を越え、人々を動かしていった…。安楽死を求める人々と関係者を取材したルポルタージュ。「安楽死を遂げるまで」の続編。

 ある日、筆者に一通のメールが届いた。<寝たきりになる前に自分の人生を閉じることを願います> 送り主は、神経の難病を患う女性だった。全身の自由を奪われ、寝たきりになる前に死を遂げたいと切望する。彼女は、筆者が前作『安楽死を遂げた日本人』で取材したスイスの安楽死団体への入会を望んでいた。実際に彼女に面会すると、こう言われた。「死にたくても死ねない私にとって、安楽死は“お守り”のようなものです。安楽死は私に残された最後の希望の光です」 彼女は家族から愛されていた。病床にあっても読書やブログ執筆をしながら、充実した一日を過ごしていた。その姿を見聞きし、筆者は思い悩む。<あの笑顔とユーモア、そして知性があれば、絶望から抜け出せるのではないか> 日本で安楽死は認められていない。日本人がそれを実現するには、スイスに向かうしかない。それにはお金も時間もかかる。四肢の自由もきかない。ハードルはあまりに高かった。しかし、彼女の強い思いは、海を越え、人々を動かしていった……。患者、家族、そして筆者の葛藤までをありのままに描き、日本人の死生観を揺さぶる渾身ドキュメント。

 本書は、理想の死を求めてスイスに渡った日本人に密着したルポルタージュで、安楽死が認められた国で主体的に死を選ぶ人々を訪ね歩いた『安楽死を遂げるまで』の続編。安楽死に向かう人の感情をただ受け止めることはせず、自殺幇助の曖昧さに悩み、それでも目の前で行われた死の意味を問う内容は、改めて安楽死についてを考えさせられる内容で、欧米人と日本人の安楽死についての考え方の違いについてはとても分かりやすかったです。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年11月07日

『若い読者のための『種の起源』入門生物学』チャールズ・ダーウィン




 ダーウィンは、どのように独自の思考を組み立てたのか? 生物学の礎「種の起源」のボリュームを圧縮し、言葉も平易に置き換えてリライト。歴史的名著のエッセンスを凝縮したコンパクト版。現代科学の動向に関するコラム付き。

 生物学の礎にして、「もっとも世界に影響を与えた本」といわれる『種の起源』。地球の年齢も、遺伝の仕組みも知らなかったダーウィンは、どのようにしてこの独自の思考を組み立て、歴史的名著を書き上げたのか? 本書は、チャールズ・ダーウィン著『種の起源』を、レベッカ・ステフォフがリライトしたものである。大幅にボリュームが圧縮され、言葉も平易に置き換えられて、ダーウィンの思考過程がより明確になった。さらに、現代科学の最新動向に関するコラムも加えられ、21世紀にふさわしいコンパクト版にアップデートされている。

 本書は、1859年発行の原著を約3分の1に圧縮し、現代科学で誤りと分かった部分を割愛し、説を補強する数多い証拠を絞り込んたアップデード版といえる『種の起源』です。

【満足度】 ★★★☆
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2019年11月06日

『夢見る帝国図書館』中島京子

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夢見る帝国図書館 [ 中島 京子 ]
価格:2035円(税込、送料無料) (2019/11/6時点)




 友人から依頼された「日本で最初の国立図書館の小説」を綴りながら、涙もろい大学教授や飄々たる元藝大生らと共に思い出をたどり、友人の人生と幻の絵本の謎を追い…。本を愛した人々の物語。『別冊文藝春秋』連載を書籍化。

 「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」 作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったなら……資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司書たち(のちに永井荷風の父となる久一郎もその一人)の悪戦苦闘を、読書に通ってくる樋口一葉の可憐な佇まいを、友との決別の場に図書館を選んだ宮沢賢治の哀しみを、関東大震災を、避けがたく迫ってくる戦争の気配を、どう見守ってきたのか。日本で最初の図書館をめぐるエピソードを綴るいっぽう、わたしは、敗戦直後に上野で子供時代を過ごし「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」と言う喜和子さんの人生に隠された秘密をたどってゆくことになる。喜和子さんの「元愛人」だという怒りっぽくて涙もろい大学教授や、下宿人だった元藝大生、行きつけだった古本屋などと共に思い出を語り合い、喜和子さんが少女の頃に一度だけ読んで探していたという幻の絵本「としょかんのこじ」を探すうち、帝国図書館と喜和子さんの物語はわたしの中で分かち難く結びついていく……。

 本書は、明治に誕生した図書館と、江戸時代から続く上野の町と、昭和生まれの女性二人の歩みを綴った小説。上野にある国際子ども図書館の歴史と戦中から戦後を生き抜いたある女性の歴史を通して本や図書館という存在について深く考えさせられる作品で、文豪達のエピソードが興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月05日

『3つのアポロ 月面着陸を実現させた人びと』的川泰宣




 アポロは決して宇宙飛行士だけが作り上げたものではない。技術者、飛行士、科学者の三者が紡いだ「3つのアポロ」だった…。20世紀最大の冒険「アポロ計画」の始まりと偉業の達成、その後たどった経緯を描く。

 人類初の月面着陸から、今年の7月でちょうど50年を迎えます。アポロ計画は、宇宙飛行士はもちろんのこと、技術者や飛行管制官、政治家、科学者といった、さまざまな立場のたくさんの人びとの物語です。第二次大戦前夜からはじまり、アポロ計画の終了まで、人びとの情熱や専門知識や思惑が、ときに衝突しながら、最後には一丸となって、この未曽有の計画を実現させた様子が生き生きと描かれています。また、最終章では、著者自身の経験談も交えて、アポロ計画を振り返り、現代や未来へ繋がる意義を問いかけています。宇宙工学の専門家であり、すぐれた解説者でもある著者が書き下ろした、アポロ計画の全貌をひととおり知り、そこに参加した人びとの物語を目撃することのできる一冊です。

 本書は、科学者と技術者と飛行士の3つのアポロについて、そしてアポロ計画を推進した政治力についても含めて、それまでの経緯をまとめたもの。表に出ることの少なかった様々な立場の人々にスポットライトをあて、その全貌が語られます。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月04日

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人




 お姫様を鬼から守った一寸法師。打ち出の小槌で大きくなった彼は、ある計画を心に秘めていて…。「一寸法師の不在証明」をはじめ、日本の昔ばなしを、密室などミステリのテーマで読み解く作品集。『小説推理』掲載を書籍化。

 鬼退治。桃太郎って…えっ、そうなの? 大きくなあれ。一寸法師が…ヤバすぎる! ここ掘れワンワン埋まっているのは…ええ!? 昔ばなし×ミステリ。読めば必ず誰かに話したくなる、驚き連続の作品集!

 本書は、「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編が収録されたミステリ集。昔ばなしのミステリという視点も面白く、特に竜宮城のトリックは印象的です。ブラックユーモアもたっぷりと入っていて、本格ミステリにしているところも評価できます。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月01日

『人間関係がよくなる 誰からも信頼される 聴く技術』宮城まり子




 正しく聴くことは、人間関係において信頼関係を築くことにつながる。聴き上手になるためのスキルを、イラストや図、マンガを多用してやさしく解説。具体的な場面やかける言葉の例も多数掲載する。

 聴くスキルは仕事でもプライベートでも役に立ち、良好な人間関係を築くことができます。本書では、上司、同僚、部下、取引先や、夫や妻、子ども、友人、恋人など、どのように相手の話を聴けばいいのかがわかるように、具体的な場面や実際にかける言葉の例を豊富に取り上げて説明されています。

【満足度】 ★★★☆
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2019年10月31日

『ナチュラルおそうじ大全』本橋ひろえ

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ナチュラルおそうじ大全 [ 本橋ひろえ ]
価格:1430円(税込、送料無料) (2019/10/31時点)




 重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウム、アルコール、石けんがあれば、家中の汚れが落とせます。掃除をラクにするさまざまな秘密と具体的な方法のほか、掃除を楽にするグッズ選びや汚さないコツも紹介します。

 本書は、たった5つのナチュラル系洗剤だけを使って家中の汚れをピカピカにしてしまう掃除法「ナチュラルクリーニング」を紹介したもの。酸性の汚れ(皮脂、食べ物のカスなど)、アルカリ性の汚れ(水アカ、石けんカス、アンモニア臭など)、中性の汚れ(カビ、雑菌)、その他(ホコリ、砂など)と汚れにあった対策、毎日やりたい3分のちょこちょこ掃除についてや、電子レンジや押し入れといった「ここはどうする?」という場所の掃除方法、あると便利なグッズなど、覚えておけば掃除が苦痛でなくなる沢山の知識と知恵が詰まっています。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月30日

『日本の異国 在日外国人の知られざる日常』室橋裕和

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日本の異国 在日外国人の知られざる日常 [ 室橋裕和 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2019/10/30時点)




 竹ノ塚リトル・マニラ、茗荷谷シーク寺院、西川口中国コミュニティ…。外国人コミュニティを取材し、私たちの知らない在日外国人の日々に迫る。『aera dot.』連載を大幅に加筆・修正。

 2017年末で250万人を超えたという海外からの日本移住者。留学生や観光客などの中期滞在者を含めれば、その数は何倍にもなる。今や、都心を中心に街を歩けば視界に必ず外国人の姿が入るようになったが、彼らの暮らしの実態はどのようなものかはあまり知られていない。私たちの知らない「在日外国人」の日々に迫る。

 本書は、日本にある異国コミュニティ見聞録をまとめたルポルタージュ。日本には様々なアジア人コミュニティが存在しますが、その外国人コミュニティを取材して、在日外国人の日常に迫っているのが非常に興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月29日

『ドキュメント豪雨災害 西日本豪雨の被災地を訪ねて』谷山宏典

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ドキュメント豪雨災害
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/29時点)




 なぜ人は逃げ遅れるのか。気鋭のノンフィクションライターによる渾身のドキュメントで「西日本豪雨」の被災現場をリアルに再現すると共に、災害心理学の専門家等へのインタビューを収録。大災害時代をいかに生き抜くかに迫る。

 2018年7月に発生した「西日本豪雨」は、全国で200人以上の死者を出した。被害が広がった要因はいくつかあるが、そのひとつに「逃げ遅れ」がある。避難率を見ると、たとえば広島県では、避難勧告・指示が最大で236万人に出されたが、このうち避難所への避難が確認されたのは17000人余りに留まった。人はなぜ逃げ遅れるのか。そして、いざというときに迅速に避難するにはどうすればいいのか。気鋭のノンフィクションライターによる渾身のドキュメントで被災現場をリアルに再現するとともに、災害心理学や気象学の専門家へのインタビューも収録。大災害時代のサバイバルに必須の一冊。

 本書は、著者が西日本豪雨の被災地を訪ねて丹念な取材をし、人はなぜ逃げ遅れるのか。そして、いざというときに迅速に避難するにはどうすればいいのか、被災現場をリアルに再現するとともに、災害心理学や気象学の専門家へのインタビューも収録したドキュメント。避難訓練は役に立つのか? 正常性バイアスや同調性バイアスといった人間の行動心理、インフラへの過信、自主防災組織は有効か…などの切り口で鋭く豪雨災害とその避難の実態に迫っており、また、明暗を分けた行動や準備、被災後の活動についても詳しく紹介されているだけに、毎年のように起こる災害に備えるべく、防災に関心ある人は読んでおくべき一冊です。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年10月28日

『とめどなく囁く』桐野夏生

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とめどなく囁く [ 桐野夏生 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2019/10/28時点)




 相模湾を望む超高級分譲地で、資産家の夫と暮らす早樹。前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で亡くしたふたりの再婚生活。そんなある日、もう縁遠くなったはずの、前夫の母親から電話が…。『東京新聞』ほか連載を書籍化。

 一番近くにいるのに誰よりも遠い。海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。夫は生きていたのか。塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。自分がやったことはブーメランのように自分に返ってくる。

 本書は、穏やかな再婚生活を送る41歳の主人公が、前夫の気配に脅かされる物語。著者らしい心理描写で、派手さは少ないものの、登場人物の感情もよく描かれ、一気に読まされた作品です。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月26日

『食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』鈴木 透




 先住インディアン、黒人奴隷、各国の移民らの食文化が融合したアメリカの食。そこから独自の食文化が形成されたが、画一化されたファーストフードや肥満という問題も引き起こした。食から移民大国の歴史と現在を読む。

 先住インディアン、黒人奴隷、各国の移民らの食文化が融合したアメリカの食。そこからバーベキュー、フライドチキン、ハンバーガーなど独自の食文化が形成されたが、画一化されたファーストフードや肥満という問題をも引き起こした。そしていまアメリカではスシロールをはじめとする、ヘルシーとエスニックを掛け合わせた潮流が生まれ、食を基点に農業や地域社会の姿が変わろうとしている。食から読む移民大国の歴史と現在。

 本書は、植民地時代以来のアメリカの食の変遷を辿り、知られざるアメリカ社会の本質を浮かび上がらせる一冊。複雑な過程を経て独自の食文化を築き上げたアメリカの食文化の変換の歴史は非常に興味深く、食文化から歴史を読む内容はとても面白いもの。インディアンやフランス、スペイン、黒人奴隷から多彩な移民の食が流れ込み、現地の食材を使って独自の食文化が生まれ、ファストフード成立や肥満問題につながっていく歴史がコンパクトに理解できます。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年10月25日

『蒼色の大地』薬丸 岳

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蒼色の大地 (単行本) [ 薬丸 岳 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2019/10/25時点)




 時は明治。「海」と「山」、決して交わることのないふたつの血に翻弄される3人の少年少女は、やがて国を揺るがす争いに巻き込まれていき…。競作企画「螺旋プロジェクト」の明治編。『小説BOC』連載を単行本化。

 19世紀末。かつて幼なじみであった新太郎、灯、鈴の三人は成長し、それぞれの道を歩んでいた。新太郎は呉鎮守府の軍人に、灯は瀬戸内海を根城にする海賊に、そして鈴は思いを寄せる灯を探し、謎の孤島・鬼仙島にたどり着く。「海」と「山」。決して交わることのない二つの血に翻弄され、彼らはやがてこの国を揺るがす争いに巻き込まれていく。友情、恋慕、嫉妬、裏切り……戦争が生む狂気の渦の中で、3人の運命が交錯する。

 物語は、明治時代の瀬戸内海を舞台とし、海族の海賊と山族の海軍の争いが描かれた作品。昨日読んだ『シーソーモンスター』と同様に「螺旋プロジェクト」としての対立構図となっていますが、著者にしては珍しい時代物で、その変化は楽しめたものの、作品としては今一つでした。

【満足度】 ★★★
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2019年10月24日

『シーソーモンスター』伊坂幸太郎

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シーソーモンスター (単行本) [ 伊坂 幸太郎 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/24時点)




 一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁が姑の過去に大きな疑念を抱くようになり…。表題作ほか全2篇を収録。競作企画「螺旋プロジェクト」の昭和後期編。『小説BOC』連載を加筆・修正し単行本化。

 我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい。バブルに浮かれる昭和の日本。一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁は姑の過去に大きな疑念を抱くようになり…。(「シーソーモンスター」)。ある日、僕は巻き込まれた。時空を超えた争いに―。舞台は2050年の日本。ある天才科学者が遺した手紙を握りしめ、彼の旧友と配達人が、見えない敵の暴走を阻止すべく奮闘する!(「スピンモンスター」)。

 本書は、嫁と姑の争いを描いた表題作と、2050年の日本を舞台にした『スピンモンスター』の全2篇が収録された作品。どちらもコメディ要素もあり、著者らしい作品集で、怒涛の展開は面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月23日

『カメラとレンズのしくみがわかる光学入門』安藤幸司

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カメラとレンズのしくみがわかる光学入門 [ 安藤幸司 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/23時点)




 デジタルカメラに関する光のトピックやレンズ、デジタル技術などについて、光学のプロ・安藤博士とデジタルカメラ好きの少年・マサオ君との授業形式でわかりやすく解説する。『デジタルカメラマガジン』連載を再編集。

 おや、マサオ君が悩んでいます。カメラの機能は分かっても、しくみが分からないことにモヤモヤするようです。マサオ君が初めて触ったのはデジタルカメラでしたから、ボタン1つで簡単に設定できていたのですね。そんなマサオ君には光の学問、光学がおすすめ。しくみと原理を学べば、ロジカルに設定ができるようになりますよ。光学のプロ・安藤博士と一緒に、光学の扉を開けましょう!

 本書は、デジタルカメラマガジンの人気連載「いまさら人には聞けない大人の光学入門」を書籍化したもの。中学理科・高校物理で学ぶような光の性質を見直し、どんな風にカメラとレンズに生かされているのが説明されており、カメラの系譜をたどることで、フィルムカメラからデジタルカメラへの変遷、デジタルカメラが現在の形になった経緯が分かります。光学という学問の観点から見ると、なんとなくしか分からなかったカメラのことが、より深く理解できます。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月22日

『共感障害 「話が通じない」の正体』黒川伊保子

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共感障害 「話が通じない」の正体 [ 黒川 伊保子 ]
価格:1100円(税込、送料無料) (2019/10/22時点)




 挨拶を返さない、同僚の片付けを手伝わないなど、家庭や職場で「当たり前のこと」ができない人々。その原因は性格や知能ではなく、脳の認識の違いだった。脳科学から、困った人とのつきあい方を読み解く。

 挨拶を返さない、うなずかない、同僚の仕事を手伝わない。「当たり前のこと」をしない人、あなたの周りにいませんか? 職場や家庭で、誰もが自然とできることをやらず、周りを困惑させる人々。その原因は、性格や知能ではなく、脳の「認識」の違いにあった! 置かれた状況をうまく認識できない……そんな「共感障害」を持つ人と、どうすれば意思疎通を図れるのか。ベストセラー『妻のトリセツ』著者が脳科学から読み解く、驚きの真相。

 カバー文から脳科学的な内容と思い読んでみましたが、著者の主観的な意見が多く、内容にやや信憑性が欠ける点が残念なところ。共感を欠く人を理解しようとする意図は見られますが、それならば誰もが違う個性でもあるのだから、それを認め合う必要性、そして社会全体の寛容性を引き出すようにしていくべきとも思います。断定的な部分も多く、内容的にもっと掘り下げた方が良かったとも思いました。

【満足度】 ★★☆
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