2019年04月20日

『日本の漫画本300年 「鳥羽絵」本からコミック本まで』清水勲/猪俣紀子




 漫画本は日本漫画史のうえで、どのような役割をはたしてきたのか。「鳥羽絵」本が登場した享保5年から、ストーリー漫画の多様化がみられる平成期まで、代表作を豊富な図版とともに紹介し、300年の漫画史を追う。

 漫画本が日本で最初に登場したのは1720年である。以後、江戸から現代に至る300年間、様々な種類の漫画本・コミック本が刊行され、子どもから大人までが楽しむものになった。また、漫画本は商品として量産されてきたことで大衆娯楽の一つとして発展してきたのである。本書はその長い歴史上での代表作を、豊富な図版とともに内容と作者を中心に紹介する。日本の漫画史を知るためのガイドブック。

 本書は、7章に分けて「江戸期」「明治期」「大正期」「昭和戦前期」「昭和20年代」「昭和戦後期」「平成期」と、江戸から現代の代表作を、豊富な図版とともに紹介したもの。資料的な漫画史でもあり、平成以降の作品は少ないものの、江戸時代の「鳥羽絵」から現代のコミックまでの変遷を分かりやすく解説しています。

【満足度】 ★★★★
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『なぜ「それ」が買われるのか? 情報爆発時代に「選ばれる」商品の法則』博報堂買物研究所




 今、生活者の8割がモノの多さによって迷い、買物に疲れている。なぜ買物が「幸せ」なものではなくなってしまったのかを考え、勃興する買物新スタイル「枠内の攻略」と、安心して気軽に選べる仕組みづくりを紹介する。

 選択肢は、ありすぎると困る。「豊富な商品情報」も価値ではない。安心して気軽に選べる「仕組み」づくりが勝負を制する! 賢く情報収集しなければいけないというプレッシャー。もっと安い商品、得なショップがあったと知る後悔。しまいには、比較選択に疲れ果て、何が本当に欲しいものなのかわからなくなる…買物に疲れた現代人にモノを売るための方法を大公開!

 本書は、情報が多すぎることで起こる買い物の変化をマーケティングとして分かりやすく紹介した一冊。情報過多となることで疲れてしまう消費者心理と消費トレンドの変化についてまとめています。

【満足度】 ★★★★
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『農村ガール!』上野 遊

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 一流企業「月見食品」に就職した華。希望の部署に配属されたと思いきや、勤務先は秋田の山奥にある営業所だった! 赴任初日に熊に襲われ、イケメン上司は時代錯誤の頑固者。さらに仕事は想像もしなかったもので…!?

 敏腕キャリアウーマンを目指して一流企業「月見食品」に就職した華。念願叶って希望の部署に配属されたと思いきや、勤務先は秋田の山奥にある営業所だった! 赴任初日に熊に襲われ、指導係のイケメン上司は時代錯誤の頑固者。さらに与えられた仕事は想像もしなかったとんでもないもので…!? 豊かすぎる大自然の中で生きる意味を見つめ直す、お仕事奮闘物語!

 本書は、タイトルから、農業を主体としたお仕事モノかと思いきや、農業被害を与える野生動物の駆除を目的とした狩猟を業務の一環でやることなってしまった女性を描いたライトノベル。タイトルは絶対に『狩猟ガール!』にすべきだと思いましたし、ラノベだからでもあるでしょうが、もう少し深く掘り下げた方が良かったように思います。

【満足度】 ★★★
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2019年04月18日

『波の上のキネマ』増山 実

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 小さな映画館を創業した祖父は若い頃、脱出不可能と言われた〈緑の監獄〉で働いていた。現代へと繋がる情熱と覚悟、驚きの運命…。歴史のうねりと個人の生が紡ぐ物語。

 尼崎の小さな映画館を父親から引き継いだ安室俊介は、不動産業者から、閉館と買収の話をたびたび持ちかけられていた。座席数100余りの小さな映画館は戦後間もない時期に祖父が始めたが、収益を上げることは年々難しくなっている。迷いつつも閉館するしかないと考えた俊介だったが、新聞記者からの取材には、まだ正式には決めていないと話した。だが新聞には「年内に閉館する見通し」との記事が出てしまう。記事の反響は大きく、マスコミからの取材が殺到したが、俊介はすべて断った。そんなある日、創業者である祖父の名前を出した問い合わせが入る。電話の主は台湾に住む男で、彼の祖父が俊介の祖父と知り合いだったという。俊介は祖父の前半生を知らなかった。閉館にあたり映画館の歴史を調べようとしていた俊介は、男から驚くべき事実を告げられる。尼崎に生まれた祖父は若い頃、ある島で強制的に働かされていた。そして、祖父たちがいた場所は、当時、脱出不可能と言われ、密林の中に映画館があったというのだ。なぜ祖父はその場所に行ったのか。どのようにそこから脱出し、なぜ映画館を始めたのか。創業者である祖父の若かりし日々を追って、俊介はその場所に向かう。歴史のうねりと個人の生が紡ぎだす、感動と興奮の長編小説。

 本書は、かつて西表島にあった炭鉱と映画館について描いた物語。閉館の危機を迎えた小さな映画館を舞台に物語が始まり、館主の安室俊介は、今後の決断を迫られる中、映画館のルーツを調べ始める中で、創業者で祖父の俊英が80年前、西表島に存在した炭鉱で働いていたことを知り、その場所に向かうことから更に展開が広がります。映画と物語を上手く絡ませていて、映画ファンにはオススメの作品です。

【満足度】 ★★★★
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2019年04月16日

『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』木澤佐登志




 「ネットの向こう側」に広がるアンモラルな領域、ダークウェブ。アメリカ西海岸文化から生まれたインターネットの思想的背景を振り返りながら、ダークウェブに現れたサイトや人物、そこで起きたドラマの数々を追う。

 本書は、麻薬取引、殺人依頼、幼児性行…など、あらゆる不法な欲望が身を潜める「ダークウェブ」の世界を、インターネットの黎明期の精神との繋がりから考察したノンフィクション。インターネットの文化史的な内容でもありましたが、読む前に想像した内容とは違いましたが、アンモラルな領域についての考察については、ちょっと理解や納得のできないところもありますが、それなりに興味深かったです。

【満足度】 ★★★
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2019年04月15日

『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤 孝




 毎日情報に触れているのに、知識が深まらないのはなぜか? 「読書が人生の深みをつくる」との前提のもと、ネットやSNSも活用しながら、どんな本をどう読むかを伝える。章末ではそれぞれのテーマの名著も紹介。

 「ネットがあるのになぜ本を読むのか」。そんな話もありますが、本当にそうでしょうか? 私たちは日々情報には触れていますが、そこで何が残っているのかというと、ただ無為に情報を消費しているだけ、のような状況もあります。本を読むことでしか学べないことは、確実にあります。文学・読書の大家である齋藤先生が、今の時代だからこそ勧める「読書する理由」と、「人生と知性に深みをつくる読書」の仕方を紹介します。

 本書は、今の時代だからこそ勧める「読書する理由」と、「人生と知性に深みをつくる読書」の仕方をまとめたもの。本書の中で、本を読むからこそ、思考も人間力も深まることについてが書かれていますが、自分自身の思考も人間力も深まっているのかは分かりませんが、読書の意義についてが、とても分かりやすく書かれており、これまで深く読むことができただろうか?とも考えさせられましたが、読書の楽しさを改めて教えていただきました。やはり、読書は知識と人格を磨くために必要です。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年04月13日

『得する顔 損する顔』山口真美

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 面接官は無意識に顔で採っている? 銀行員はなぜ「銀行員顔」? 「美白」はかえって好感度を下げる? 心理学、顔・身体学の専門家が、誤解だらけの「顔」の秘密を明らかにする。

 面接官は、無意識に顔で採用しているの? 「好かれる顔」の世界標準はある? 「姉より妹のほうが美人」の法則は本当? 大人っぽい顔か、子どもっぽい顔かで人生が変わってしまう? 心理学、顔・身体学の専門家である著者が社会において「顔」はどんな影響力を持つのか、その役割とは何かを心理学的見地から解説する。顔で損しないためのヒントとなる一冊。

 本書は、心理学、顔・身体学の専門家でもある著者が「顔」についてをまとめたもの。様々な検証結果は興味深かったものの、著者による主観部分が多く、内容としてまとめきれていない印象を強く受けたのが残念なところ。ただ顔は社会との繋がりで必要であるという点は非常に納得です。

【満足度】 ★★☆
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2019年04月12日

『仕事にしばられない生き方』ヤマザキマリ




 好きな仕事をどこまで頑張るか。金にならない職業をいつまで続けるか。チリ紙交換、絵描き、大学教師、リポーター、勤め人など幾多の職業を経験してきた著者が、自由に生きるための「お金」と「働くこと」について語る。

 チリ紙交換のバイトに始まり、絵描き、大学教師、テレビリポーター、普通の勤め人等々、経験した職業は数知れず。働き方を考え続けてきた漫画家が体験を元に語る、仕事やお金との向きあい方。好きな仕事ならばどこまでもがんばるべきなのか。金にならない職業をいつまで続けるか、などについて考察。さらに、契約を軽視する日本の慣行についても言及。「働くこと」を考えるヒントが満載の体験的人生論!

 本書は、映画化もされたコミック『テルマエ・ロマエ』の著者が、数多くの仕事遍歴と働き方のあれこれを振り返ったもの。女手一つで子供を育てながら人生を切り開いた音楽家の母との思い出、そして、人生初めてのバイト、チリ紙交換の12時間労働で得た500円の重みに始まる仕事遍歴を振り返りながら、仕事とお金との向き合い方について、様々な土地での思い出と共に書かれています。

【満足度】 ★★★★
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2019年04月11日

『世界最高医が教える 目がよくなる32の方法』深作秀春




 目によい食べ物は何? 白内障も緑内障も手術で治せる? 老眼を簡単に治療する方法がある? 世界最高の眼科外科医が、目をよくするための生活習慣や、これ以上悪くしないための知恵を紹介する。

 さよなら、メガネ・コンタクト。今こそ裸眼革命の時代。世界トップの眼科外科医が教える、日本人が知らない最先端の眼科知識。目がよくなる生活習慣とは? 目がよくなる食事とは? やってはいけない治療とは? 白内障も緑内障も最先端の治療なら治せる!

 本書は、日本最大級の眼科である深作眼科の院長でもある著者が、老年期にほぼすべての人がかかる「白内障」も、世界最先端の「眼内レンズ手術」をすれば、裸眼で生活できるまでに視力が回復するというが、日本の眼科治療は海外に比べて遅れており、間違った常識や誤った治療法がまかり通っているとのことで、目がよくなるポイントをわかりやすく解説したもの。白内障治療に必要な眼内レンズにも種類が豊富にある事や、紫外線が子供の眼に対して及ぼす影響など、知られざる眼についての知識が多く書かれています。

【満足度】 ★★★★
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2019年04月10日

『10年で激変する!「公務員の未来」予想図』小紫雅史

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 ロボットの進出、少子高齢化…。自治体で働く職員に向けて、10年後にどのような社会変化がおこり、それに対して自治体や公務員は今から何をどう準備すべきかを整理・分析する。明日から行動に移せる具体的事例が満載。

 公務員の副業解禁、従来の公務員試験廃止、基礎自治体では応募者数日本一といったニュースで話題の生駒市。自治体のトップランナーとして先端をひた走る首長が、最新の自治体政策をふまえつつ将来を生き残る公務員像を描く。

 本書は、環境省から生駒市副市長、そして生駒市長となった小紫雅史さんの著書で、今後10年間で公務員を取り巻く世界、公務員そのものはどう変わるかを、明快に描き出されています。本書の中で「市民を『お客様』にしてしまう自治体に未来はない」とも書かれますが、時代の変化に対応しながらの公務員の意識改革はこれからは全国的にも求められることにもなるでしょうし、これからの公務員はどうあるべきかも含めて具体的事例と共に紹介されています。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年04月09日

『先入観はウソをつく』武田邦彦




 なぜ、太陽を赤で描き、緑信号を「青」と呼ぶのか。日常的な事例からエコや健康常識まで、先入観について鋭く解説。さらに先入観の正しい「外し方」を、豊富な事例とともに紹介する。マツコ・デラックスとの対談も収録。

 本書は、先入観にとらわれやすい人間の本能から、同調圧力等で疑うことをしない日本人の傾向、空気などをつくり思考停止に陥らせるマスコミの本質、事実や真理を追究すべき専門家の怠慢などを踏まえ、どうすれば物事を正しく判断できる(先入観を外せる)かを豊富な事例とともに警鐘もこめて理系的目線で一般の人にわかりやすく解説していきます。

 本書は、先入観が固定観念を生んで偏見に繋がっていく様々な事例と共に、先入観のハズし方についても紹介した一冊。特にマスコミの報道による情報操作ともいえる間違った先入観についてなど納得できる部分も多く、常識を疑うことの必要性、自らで情報を調べる大切さについても納得いくところが多かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年04月08日

『スケルトン・キー』道尾秀介

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 19歳の僕は、週刊誌記者の危険な仕事を請け負っている。僕のような人間をサイコパスと言うらしい。“もう一人の僕”が顔を出さないように気をつけて生きているが…。『小説野性時代』連載に加筆・修正し単行本化。

 週刊誌記者のスクープ獲得の手伝いをしている僕、坂木錠也。この仕事を選んだのは、スリルのある環境に身を置いて心拍数を高めることで、“もう一人の僕”にならずにすむからだ。昔、児童養護施設<青光園>でともに育ったひかりさんが教えてくれた。僕のような人間を、サイコパスと言うらしい。ある日、<青光園>の仲間の“うどん”から電話がかかって来て、平穏な日常が変わり始めた。これまで必死に守ってきた平穏が、壊れてしまう……。

 物語は、19年前、ある男に散弾銃で撃たれた母親の胎内から取り出され、養護施設で育った主人公の数奇な運命と、サイコパスを自覚する主人公の孤独と葛藤を描いたサスペンス。サイコパスたちの狂気と怒涛の展開に圧倒されて一気に読み終えましたが、著者にしては珍しいサイコサスペンスではありましたが、叙述トリックも含まれていて、印象に残るサスペンスです。

【満足度】 ★★★★
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2019年04月06日

『その先の道に消える』中村文則

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その先の道に消える [ 中村文則 ]
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 アパートの一室で発見されたある“緊縛師”の死体。重要な参考人の桐田麻衣子は、刑事・富樫が惹かれていた女性だった。疑惑を逸らすため、富樫は麻衣子の指紋を偽装するが…。『小説トリッパー』連載を単行本化。

 僕は今、正常だろうか? 僕が求めているものは、何だろう? アパートの一室で発見されたある“緊縛師”の死体。重要な参考人として名前があがる桐田麻衣子は、刑事・富樫が惹かれていた女性だった。疑惑を逸らすため、麻衣子の指紋を偽装する富樫。全てを見破ろうとする同僚の葉山。だが事態は、思わぬ方向へと突き落とされていく。犯人は誰か。事件の背後にあるものとは、一体何なのか。やがて、ある“存在告白”が綴られた驚愕の手記が見つかり…。

 本書は、緊縛に魅了された男と女の物語。緊迫を哲学的に、愛と性・善悪・苦痛と快楽・現実と幻想……などが入り混じり、独特の世界観で表現していますが、好みが大きく分かれる作品とも思います。倒錯の世界の表現は難しいですね。

【満足度】 ★★★
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2019年04月05日

『時代』本城雅人

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時代 [ 本城 雅人 ]
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 スポーツ紙の記者・笠間に販売部への辞令が下った。そこでも存在感を発揮する笠間だが、会社の根幹を揺るがす事件を解決した矢先、悲劇に襲われる。一方、そんな父との関係に悩む長男と次男の人生もまた、岐路に立たされ…。

 スポーツ紙で働く記者・笠間に、販売部への辞令が下った。記者職への断ち切れない思いを抱えながらも、それまでの人脈を活かし、販売部でも存在感を発揮し始める。だが会社の根幹を揺るがす事件を解決した矢先、悲劇が彼を襲う……。一方、新聞社で忙しく働く父との関係に悩む長男の翔馬と次男の翼。彼らの人生もまた、大きな岐路に立たされる。

 本書は、昭和から平成にかけて、同じ職に就いた父と息子たちのそれぞれの物語。スポーツ新聞がどのように作られて販売されているのかが詳細に描かれ、親子で同じスポーツ新聞社で働くことになりますが、様々な困難に直面することで、お互いの想いを気付くことになり、スポーツ新聞を通した親子ドラマは面白かったです。

【満足度】 ★★★★
ラベル:時代 本城雅人
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2019年04月04日

『新卒ですが、介護の相談うけたまわります』いぬじゅん




 希望と異なる「介護保険“外”相談所クルクマ」に配属された、新卒の里枝。向かった先で待っていたのは、ツナギにぼさぼさ髪のむさい男、所長の海吾だった。「相談や悩みを聞いて500円もらえばいい」と簡単に言うのだが…。

 ご相談は一件につき500円! 大切な人の声、お届けします。大規模な事業を展開する社会福祉法人【花の郷会】に新卒として入社した小飼里枝。やる気に燃える里枝だったが、配属先は希望とは異なる【介護保険外相談所クルクマ】に決定! 介護保険「外」って? と思いつつ、里枝が向かった先で待っていたのは、ツナギにぼさぼさ髪のむさい男。クルクマの所長を務める彼、早馬海吾は「相談や悩みを聞いて500円をもらえばいい」と簡単に言うのだが……? 青春と感動の旗手が描く、汗と涙のお仕事ストーリー開幕!

 物語は、介護保険外の介護に関する諸々の相談に応じていく新人職員を描いた作品ですが、ライトノベル感覚で描かれた作品で、介護福祉の世界が描かれるというよりも、介護を少しだけ絡めた人生相談物語で、期待していた内容でなかったのが残念でしたし、もう少し介護の世界を深く掘り下げてほしかったです。

【満足度】 ★★☆
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2019年04月03日

『がんばらない働き方 ゼロから“イチ”を生み出せる!』ピョートル・フェリクス・グジバチ




 グーグルはなぜ仕事が速いのか? 元グーグル人材育成統括部長で日本に18年滞在している著者が、特別なITスキルや専門知識がなくても実践できる、世界最先端の働き方を公開する。

 本書は、「インパクトが大きい仕事をする」ときに大切なのは、あれもこれもこなそうとするのではなく「ムダを捨てること」、作業をがんばるのではなく、より楽に、より効率的に生産性を高めるという「がんばらない働き方」によって、アウトプットを飛躍的に高める働き方について書かれたもの。グーグル式仕事術が公開されていますが、新しい価値と気付きが多く書かれる内容で、自身の働き方の再考にもなる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2019年04月02日

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』藤由達藏




 成功する人や、周りから評価・信頼される人と、そうでない人たちの違いは、チャンスが訪れたとき「すぐに行動に移せるかどうか」です。すぐ行動し、人生を変えましょう。一瞬で行動に移せるようになるための方法を紹介します。

 先延ばし、先送りグセがある、いつもギリギリにならないと動けない、考えているうちにチャンスを逃す…10秒あれば誰でも抜け出せる! 一瞬で行動に移せるようになるための方法を紹介。シンプルでありながら、パワフルな結果を生み出すメソッド。

 本書は、「すぐやることの大切さ」を無意識に感じ取っている人が多いにもかかわらず、行動力が大事とわかっていても、中々行動できないのはなぜか?についてを紹介し、その答えとして、人間の心にブレーキをかけ行動力を下げてしまう3つの「不安」を感じてしまうからで、口だけで中々行動できない人、考えすぎて行動にうつせない人など、10秒で行動に移す方法と不安を消す方法を紹介したもの。すぐやるための心構えについて分かりやすくまとめられています。

【満足度】 ★★★★
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2019年04月01日

『学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革』工藤勇一




 宿題は必要ない。クラス担任は廃止。テストも廃止。多くの学校で「当たり前」とされてきたことを問い直し、次世代を担う子どもたちにとって本当に必要な学校教育のカタチを追求する千代田区立麹町中学校の取り組みを紹介する。

 宿題は廃止。固定担任制も廃止。中間・期末テストも廃止。およそ全国の中学校で行われていることを問い直し、本当に次世代を担う子どもたちにとって必要な学校の形を追求する、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長。自ら学習し、将来を切り拓く力は「自律」。大人が手をかけすぎて、あげくの果てになんでも他人のせいにするようなことにならないよう、中1から中3までの授業や行事を組みかえる。生徒や保護者に強く支持される学校づくりの全貌がここに。

 本書は、千代田区立麹町中学校の現役の校長による改革の取り組みを紹介したもの。宿題を廃止し、固定担任制度も廃止し、中間テストや期末テストなどを廃止…とこれまでの公立中学ではありえない改革をしていますが、これらは「目的と手段を取り違えない」「上位目標は何か」「自律のための教育」「進取の気性」と、教育は何のためにするのか、学校はどうあるべきかを真剣に考え、手段が目的化している今の義務教育に一石を投じる内容です。どの中学校でもできることではないでしょうが、目的と手段をしっかりと区分けし、教育改革を実践したことは素晴らしく、教育について考えさせられる一冊です。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年03月30日

『後悔しない死の迎え方 1000人の看取りに接した看護師が教える』後閑愛美




 後悔しない看取りのためにできること、最期までの時間の幸せなすごし方、延命治療についての考え方…。1000人以上の看取りに接してきた看護師が、幸せな臨終のために知っておきたいことを、実例をもとに綴る。

 人は自分の死を自覚した時、あるいは死ぬ時に何を思うのか。16年間にわたり医療現場で1000人以上の患者に関わってきた看護師が体験した、現実でのさまざまな死の迎え方を紹介しつつ、死に際した本人や家族にとって後悔を残さない最期の迎え方の秘訣を具体的に説いていく。

 本書は、16年にわたり医療現場で1000人以上の患者とその家族に関わってきた看護師によって綴られたもので、看護師として患者の様々な命の終わりを見つめる中で学んだ、家族など身近な人の死や自分自身の死を意識した時に、それから死の瞬間までを後悔せずに生きるために知っておいてほしいことを伝える内容。医療現場で実際にあった、様々な人の多様な死との向き合い方を知ることで、自分なら死にどう向き合おうかと考える機会にもなる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2019年03月29日

『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』永井孝尚




 人はベンツを買った後にどうしてベンツの広告を見てしまうのか。なぜセブンの隣にセブンがあるのか。女性の太った財布には、何が入っているのか。身近な事例でマーケティングの基礎知識が学べる8つの物語を収録する。

 なぜ「あれ」は売れるのに「これ」は売れないのか。マーケティングは、勉強したいと思いつつ、つい後回しになりがちです。そこで本書は、身近な事例でマーケティングが学べる、8つの物語を収録しました。モノを売る仕事をする人にとって、マーケティングの知識は必須です。この1冊から、マーケティングに親しめば、きっと明日からあなたの売り方が変わるはずです。

 本書は、誰もが知る企業やサービスの実例をもとに、分かりやすくマーケティングについてをまとめた一冊。マーケティング入門書としても相応しい内容で、単にモノを売るというためではなく、どのような価値を提供できるかを、身近な例を挙げて説明しているため、面白く読めるマーケティング本です。

【満足度】 ★★★★
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