2020年10月10日

『図解 渋沢栄一と論語と算盤』齋藤 孝

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図解 渋沢栄一と「論語と算盤」 [ 齋藤孝 ]
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 「仕事を趣味として取り組む」「意志は鍛えることができる」といった「論語と算盤」の教えや、渋沢栄一の人生を、図とともにわかりやすく解説。歴史上の人物との交流や、戦国武将にたいする栄一の考察なども紹介する。

 本書は、渋沢栄一の名著『論語と算盤』を分かりやすく、図も用いて解説したもの。幕末から昭和まで生きた渋沢栄一の91年間の生涯をたどり、幼少期から実業人として旅立つまでを綴った自伝『雨夜譚』を中心に、さまざまな文献からエピソードを引用しながら解説し、道徳(論語)と商売(算盤)という一見相容れないものを、渋沢栄一はどのように解釈、実践して両立させたのかを、『論語と算盤』から、ハイライトとなる箇所をピックアップし紹介しています。

【満足度】 ★★★★
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2020年10月09日

『世紀の落球 「戦犯」と呼ばれた男たちのその後』澤宮 優




 大試合や大事な場面で落球した野球選手たちは、そこからどのように立ち上がったのだろうか。G.G.佐藤、加藤直樹、池田純一…。たった1つのプレーで人生を狂わされた男たちの「その後」を追う。

 北京五輪の野球日本代表となったG.G.佐藤。今も語り継がれる高校野球星稜・箕島戦の星稜一塁手加藤直樹。最終戦で敗れ、巨人のV9を阻止できなかった阪神の池田純一中堅手。彼らは、大事な試合で大きなミスを犯したとして、ファンやマスコミから非難を浴び、人生が暗転した。理不尽なバッシングとどう戦い、そして立ち直ったのか。「落球」の烙印を背負った男たちの「その後」を辿るスポーツノンフィクション。

 本書は、ファンやマスコミから、強烈なバッシングを受けた3人の選手は、失意のどん底からいかに立ち直ったかについて、彼らの「その後」を追ったノンフィクション。マスコミが「戦犯」扱いをしたことによって、選手生命やその後の生活にも支障をきたした現実を、当事者に丁寧に取材して纏め上げた一冊で、心無い中傷と大きな傷を負いながらも立ち直った彼らの姿が綿密な取材によって描かれています。

【満足度】 ★★★★
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2020年10月08日

『死刑賛成弁護士』犯罪被害者支援弁護士フォーラム




 「弁護士はみな死刑反対」と考えるのは大間違い! 被害者遺族の悲嘆と刑事裁判の理不尽さを知悉する弁護士らが、死刑反対派の欺瞞、死刑廃止国が行っている現場射殺の実態など、知られざる真実を“告発”する。

 本書は、被害者遺族の悲嘆と刑事裁判の理不尽さを知悉する弁護士が死刑の必要性を訴えたもの。被害者支援をされている弁護士の方々が出された新書であり、死刑に賛成する理由をコンパクトに書かれている他、後半は具体的な事件の紹介と、そのご遺族からの手紙が紹介されており、改めて被害者遺族にこそ弁護士はしっかりと寄り添うべきであることを強く感じました。死刑制度については様々な意見もありますし、弁護士間でも意見の相違は個々であるとも思いますが、死刑制度についての本質は今後も議論が行われるべきとも思います。

【満足度】 ★★★★
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2020年10月07日

『サガレン 樺太/サハリン境界を旅する』梯久美子

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サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する [ 梯 久美子 ]
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 かつて、この国には“国境線観光”があった…。樺太/サハリン、旧名サガレン。北原白秋やチェーホフ、宮沢賢治らも訪れた境界の島。いったい何が彼らを惹きつけたのか? 賢治の行程を辿りつつ、近現代史の縮図をゆく。

 かつて、この国には“国境線観光”があった。樺太/サハリン、旧名サガレン。何度も国境線が引き直された境界の島だ。大日本帝国時代には、陸の“国境線”を観に、北原白秋や林芙美子らも訪れた。また、宮沢賢治は妹トシが死んだ翌年、その魂を求めてサガレンを訪れ、名詩を残している。他にもチェーホフや斎藤茂吉など、この地を旅した者は多い。いったい何が彼らを惹きつけたのか? 多くの日本人に忘れられた島。その記憶は、鉄路が刻んでいた。賢治の行程を辿りつつ、近現代史の縮図をゆく。文学、歴史、鉄道、そして作家の業。全てを盛り込んだ新たな紀行作品!

 本書は、著者のサガレン/サハリン/樺太への二度の旅の記録をまとめたもの。前半は鉄道、後半は宮沢賢治の足跡を丁寧に調べており、歴史と国家の間に揉まれ数奇な運命を持つサハリン島の魅力を鉄道紀行を通して描いています。

【満足度】 ★★★★
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2020年10月06日

『自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋』池田清彦




 政府に自粛要請されると多くの人が外出しなくなり、「自粛警察」まで出現。自粛を批判すれば猛バッシングにさらされる…。自己保身という名の「リスクゼロ思考」が支配し、正義が暴走する不自由な現在の日本に警鐘を鳴らす。

 政府に自粛要請されると多くの人が外出しなくなり、「自粛警察」と呼ばれる人間まで出現。自粛を批判すれば猛バッシングにさらされる事態となったコロナパニック。ただの多数派がいつから“正義”の顔をするようになったのか。不倫バッシング、コンプライアンス、禁煙ファシズム…“正義”が暴走する現在の日本では、自己保身という名の「リスクゼロ思考」が支配している。まるで家畜のようになった日本人、大丈夫か!?

 本書は、自己保身という名の「リスクゼロ思考」について、コロナ禍が浮き彫りにした自粛について書かれたもの。自らで物事を考えずに、事なかれ主義が横行する日本での問題点をまとめたものですが、自らの問題であるにも関わらず、責任転嫁して「リスクゼロ思考」が支配し、正義が暴走するようになり、空気が支配する現状に警鐘を鳴らしています。様々な物事や出来事に対しては、自らで考えることが大切で、他人にも自らにも過剰に「自粛」を求める結果が、現在の日本社会の閉塞感にも繋がっていると思うだけに、新書として、いい意味で問題提起をしています。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年10月05日

『せきれいの詩』村木 嵐

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せきれいの詩 [ 村木 嵐 ]
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 開国に揺れる幕末の江戸。成瀬家の姫・澪は、徳川慶勝に忠実に仕える幼馴染みの陸ノ介のもとに押しかけ、妻になった。現代の時代の礎となる激動の時代、翻弄されながらも愛と信義を貫く夫婦の姿を繊細に活写した時代小説。

 本書は、徳川の世から明治へと移り変わる激動の時代にもまれながら、愛と信義を貫く夫婦の姿を描いた物語。会話が殆どでもあるため、徳川慶勝の心情についてが殆ど描かれておらず、登場人物の人物像が分かり難く、徳川慶勝夫婦の物語というよりも、幕末・維新に生き残る高須松平家の物語という感じで、正直消化不良の作品でもありました。

【満足度】 ★★☆
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『県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実』藪 正孝




 暴力団は「必要悪」ではない! 脅迫・銃撃・放火・殺人・手榴弾…全国唯一の特定危険指定暴力団・工藤會。現場を指揮した元刑事が、最凶組織壊滅作戦の全貌を明かす。

 修羅の国・北九州市……ここを根拠とする暴力団・工藤會は、その凶悪さで全国に名をとどろかせていた。興した事件は殺人、銃撃、糞尿まき、一般人襲撃、手榴弾投げ込み事件に至る。工藤會壊滅を目指した福岡県警は、試行錯誤を繰り返しながら捜査の手を強めていく。ただ発生した事件を取締るだけの繰り返しでは、壊滅できない。暴力団を社会から排除するべく、市民と共闘し地域で戦う。資金源であるみかじめ料を断つため、建設業者など関係の深い企業に働きかけていく。そして工藤會トップへの頂上作戦。本書は二部構成をとっており、第一部は現場を指揮した捜査官が暴力団犯罪との闘いを振り替えるドキュメント。第二部では、これからの時代にいかにして暴力団と戦うべきかを指南する市民のための対策マニュアルだ。

 本書は、脅迫・銃撃・放火・殺人・手榴弾…全国唯一の特定危険指定暴力団・工藤會の壊滅に警察官人生をかけた元刑事の著者による、30年余にわたる戦いの軌跡を書いたもの。凶暴として知られた北九州の工藤會対策に従事した刑事がリアルに明かす、暴力団との戦いは興味深く、読み応えがありました。

【満足度】 ★★★★
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2020年10月03日

『黒き侍、ヤスケ 信長に忠義を尽くした元南蛮奴隷の数奇な半生』浅倉 徹




 1581年にイエズス会宣教師ヴァリニャーノの奴隷として日本を訪れる。そこで織田信長の中間として仕え、弥助を名乗る。やがてその能力を評価されて侍として取り立てられ…。“ブラック・サムライ”の謎多き半生を描く。

 イエズス会宣教師の奴隷として日本を訪れ、織田信長に見出されて戦功を上げ、侍「弥助」になる。極めて資料の少ない「ブラック・サムライ」のありえた半生を、専門家がわかりやすい物語形式で紹介。

 本書は、奴隷としてアフリカより日本に連れてこられ、織田信長に仕えたという弥助を主人公とした歴史小説。実在の人物ではあるものの、資料も少ない中、歴史研究者らしい著者の切り口で小説としています。本能寺の変の解釈は面白い視点だと思いますし、物語として面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2020年10月01日

『オンライン会議の教科書』堀 公俊

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オンライン会議の教科書 [ 堀公俊 ]
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 オンライン会議は段取りが7割! 成果を生むマナーと振る舞い、スムーズな進行と場の回し方、オンラインだから出来る最新のチームづくりなど、オンライン会議ならではの作法を紹介する。よくあるトラブルの解決策も収録する。

 テレワーク化の流れに乗り、注目されるオンライン会議。日本におけるファシリテーションの第一人者が、オンライン会議の悩みに答え、その上手な活用方法について解説。オンライン会議に対する苦手意識を取り除き、有効活用の後押しをする一冊。

 本書は、オンライン会議での成功のポイントをまとめたもの。オンライン会議ならではの作法、オンライン会議のスムーズな進行と回し方のコツなど、準備から進行や場づくりについても、分かりやすくまとめており、注意点なども参考になりました。オンライン会議の主催をされる方は読んで損のない内容だと思います。

【満足度】 ★★★★
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2020年09月30日

『「うまい!」の科学 データでわかるおいしさの真実』高橋貴洋




 卵かけごはんのおいしい食べ方は? ビールの苦みとキレ、どっちを重視する? プリンはやわらかめ派、硬め派? 味のスペシャリストが、最新技術で味を数値化して分析。「おいしさ」とは何なのかを徹底解説する。

 たまごかけごはんのおいしい食べ方は? ビールは苦みかキレ、どっち? 牛丼チェーンで一番おいしいのは? プリンはやわらかめ派、かため派? 食に関する論争はたくさんあるが、「味」や「おいしさ」は主観や好みで語られるので、決着がつかない。しかし、最新技術で味は数値化できる! 「うまい!」の真実が少しずつ見えてきた――。商品ブランディングや味覚のデータ化を手掛ける味のスペシャリスト「味香り戦略研究所」が、おいしさとは何なのか、徹底解説。

 著者は、10万アイテム以上の味分析を行い味のデータデース構築・解析などを手掛ける「味香り戦略研究所」主催の講師を務め、メディアや企業などを対象においしさについて講義しているとのことで、様々な美味しさについてを数値化して可視化したものが本書。「たけのこの里」と「きのこの山」、「サッポロ一番」のみそ味・しょうゆ味・塩味、吉野家・松屋・すき家の牛丼、コカ・コーラとペプシコーラ……など、様々な食品を取り上げ、データで比較しており、美味しさの数値化というだけでも面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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