言葉を介したコミュニケーションはなぜうまくいかないの…?言葉の役割を見つめ直し「生きた言葉」に出会う本。10代以上すべての人に。
私たちは言葉を通して世界やそこに住む人々とかかわり、ともに暮らしている。でも、言葉による表現はときに不正確で、誤解やトラブルの元にもなる。はたして言葉は私と人々/世界をつなぐ「メディア」なのか、はたまた両者を隔てる「バリア」なのか。そもそも私たちは、「発話=言葉を発すること」によっていったい何をしているのか?……本書はこれらの問いから出発し、哲学的な視点を携えて、言葉を旅していく。SNSをはじめ、言葉に振り回されがちな日常の中で、言葉と親しくなり、より自由につきあっていくための一冊。
私たちは言葉を通して世界や他の人々と繋がっていますが、一方で言葉は時に不正確で、誤解やトラブルの元にもなります。本書は、はたして言葉は私と世界を繋ぐ「メディア=媒介物」なのか、はたまた両者を隔てる「バリア=障壁」なのか。そもそも、私たちは「発話=言葉を発すること」を通して、いったい何をしているのか?という問いから出発し、言葉を旅していく一冊。改めて言葉とコミュニケーションを考えさせられる内容となっており、普段何の気なしに使用している言葉について改めて意味や用法を考えなおしたり、価値観を探ることは面倒な行為ではありますが、そうした地道な探索を繰り返すことで新たな物事の見方が開かれるなど、より豊かな人生を歩むためのヒントになりうるものかと思います。
【満足度】 ★★★★☆