2020年09月05日

『ウイルスVS人類』瀬名秀明ほか

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ウイルスVS人類 (文春新書) [ 瀬名 秀明 ]
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 未知のウイルスにいかに立ち向かうか。顕わになった現代文明の脆弱性を克服する道はあるのか。第一線の専門家同士が徹底討論。NHKBS1スペシャルの同タイトルの放送内容を書籍化。

 第一線の専門家同士が、未曽有の脅威のさなかにおこなった徹底討論。未知のウイルスにいかに立ち向かうか、顕わになった現代社会の脆弱性、その克服への道までを語り尽くす。分野や専門をまたぐ英知の結集が、解決の鍵を握る。

 本書は、新型コロナウィルスのパンデミック感染について、NHKBS1スペシャルとして放送された同タイトルの番組内容を書籍化したもの。新型コロナウイルスの特徴や、対策の困難さについても討論内容がまとめられており、放送後の新型コロナの状況も書き加えられています。

【満足度】 ★★★★
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2020年09月04日

『あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン』住吉雅美




 クローン人間の作製はNG? 私には「誰かに食べられる自由」がある? 社会に飼い慣らされないための「悪魔の法哲学」教室。哲学的な視点で法律や常識を批判的に再検討する。青山学院大学法学部での講義をベースに新書化。

 常識を揺さぶる「究極の問い」にあなたは何と答えますか? 社会に飼い慣らされないための“悪魔の法哲学”。「正義」「権利と義務」「自由」「平等」「功利主義」「アナーキズム」考えることの楽しさがわかる、青山学院大学で大人気の授業!!

 本書は、法と道徳、功利主義、人権、国家、自由、平等……など、私たちが生きていくうえで目をそらさずに考えたい「法哲学の問い」を、たくさんの具体例を紹介しながらわかりやすく解説したもの。哲学という程堅苦しい内容ではなく、身近な議論を更に展開させて、法律や常識についてを再検討しているもので、様々な考えが出ていて中々興味深い内容でした。

【満足度】 ★★★★
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2020年09月03日

『命を守る、救える! 応急手当』横田裕行・監修




 日常生活で起こりやすいケガや病気を取り上げ、応急手当のしかたをイラストでわかりやすく紹介。熱中症や冬場の入浴事故などへの応急手当も解説する。NHK−Eテレ「きょうの健康」の番組内容をもとに書籍化。

 本書は、基本の応急手当方法をイラスト付で解りやすく解説している応急手当事典。応急手当は勿論のこと、台風や地震などの災害対策も網羅しており、災害グッズ一覧も紹介されていて応急時の参考になる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年09月02日

『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』石井光太

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赤ちゃんをわが子として育てる方を求む [ 石井 光太 ]
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 産婦人科医・菊田昇は、望まぬ妊娠をした女性と子どもを望む夫婦の橋渡しを始める。それは法を犯すことでもあった…。国を相手に闘い「特別養子縁組制度」成立に人生をかけた男の物語。『きらら』連載を改題、加筆改稿。

 1926年石巻で生まれた菊田昇は、母が経営する遊郭で幼少期を送り、遊女の悲哀を目の当たりにする。その後、東北大学医学部に進学。卒業後は、産婦人科医となり、望まぬ妊娠をした女性が子供を堕ろすことなく、子供を欲する夫婦の実子となるよう非合法な縁組みを始める。法を犯してでも小さな命を守ることを優先、多くの赤ちゃんの命を救うこととなる。ところが、その事実が新聞にスクープされ、世間を揺るがす事件に発展。日本医師会からの処分、国会招致、家宅捜索など、幾多の試練にさらされ、それでも命を守るという信念を曲げることなく、国を相手に闘い続けた昇は、悲願の「特別養子縁組」制度を勝ち取った。ノンフィクションの旗手・石井光太氏が取材を重ね、「赤ちゃんあっせん事件」の裏にある真実を描いた小説。

 本書は、1970年代、違法の斡旋を行い「特別養子縁組制度」の実現にこぎつけた宮城県石巻市の医師・菊田昇の生涯を追った事実に基づいた小説。「特別養子縁組制度」成立に尽力し、医師会から処分され、刑事罰を受けても尚、信念を貫く姿勢は感動を覚えます。小さな命を救う「特別養子縁組制度」成立の背景には、色々と考えさせられるところも多く、一人の医師が法律を変えた信念には胸が熱くなります。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年09月01日

『ワン・モア・ヌーク』藤井太洋

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 原爆テロを予告する一本の動画。3月11日、爆心地は新国立競技場。科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト2人の歪んだ理想を捉えていた…。『yomyom』連載を文庫化。

 「核の穴は、あなた方をもう一度、特別な存在にしてくれる」。原爆テロを予告する一本の動画が日本を大混乱に陥れた。爆発は3月11日午前零時。福島第一原発事故への繋がりを示唆するメッセージの、その真意を政府は見抜けない。だが科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト2人の歪んだ理想を捉えていた…。戒厳令の東京、110時間のサスペンス。

 本書は、オリンピックを控えた東京を舞台に、核テロリストと攻防を描いたサスペンス。東京で原爆テロを起こそうとするテロリストと、それを阻止しようとする刑事や技術者たちの5日間の攻防が描かれる作品ですが、テンポが良く、展開自体も非常に良かったです。緊急事態への政府の対応や、同盟国とのやりとりなども緊迫感があり、原発事故だけでなく、コロナ騒動にも通じる「正しく恐れる」事の難しさについてなど、冒頭から結末まで緊迫感が全編に漂い、エンタメとしてもとても面白かったです。願わくば映像化としても見てみたいものです。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月31日

『ルポ技能実習生』澤田晃宏




 技能実習生の最大の供給国となったベトナム。政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。彼らの夢は「300万貯金する」こと。日越の関係機関、実習生、支援団体を取材。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。

 中国にかわり技能実習生の最大の供給国となったベトナム。「労働力輸出」を掲げる政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。多額の借金を背負ってまで来日した彼らの夢は「300万円貯金する」こと。故郷に錦を飾る者もいれば、悪徳ブローカーの餌食となる者もいる。劣悪な企業から逃げ出す失踪者は後を絶たない。日越の関係機関、実習生、支援団体を取材し、単純労働者の受け入れ先進国・韓国にも飛んだ。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。

 本書は、技能実習生の現実に迫ったルポルタージュ。技能実習生と特定技能外国人、特にベトナム人に絞って、現地での送り出し企業、監理団体、受け入れ企業、失踪者、実習生の家族など様々な人へのインタビューから、その実態と舞台裏が書かれています。貨幣価値のギャップと、そこに付け込むブローカー。安い労働力として扱われる現実や、追い込まれたうえの失踪についての他にも制度上の問題点についても、制度に関わる様々な立場の人達の声を集めており、日本の制度の脆さにも触れています。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月29日

『ルポ 老人受刑者』斎藤充功

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ルポ 老人受刑者 (単行本) [ 斎藤 充功 ]
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 増加する高齢の受刑者たち、福祉施設化する刑務所。彼らは刑務所を安住の地としなければならないのか。受刑者・出所者の生の声、刑務所・更生保護施設への現場取材を通して、漂流する老人たちの現実をさぐったルポルタージュ。

 著者はこれまで300人を超える元受刑者を取材してきた。そのなかで、近年顕著になってきたのは、高齢の受刑者たちである。塀の外の孤独で不安定な生活より、安全な刑務所を志願する老人たちが増加しているという。受刑者に占める65歳以上の割合は18.1%、数にして20年前の10倍となった。これは、刑務所の老人ホーム化なのか。再犯者率の増加、社会復帰・更正への対策は、ようやく進められているところだが、それだけでは解決できない、高齢化社会ならではの問題と言える。人生100年時代と呼ばれ、後半戦を健康で豊かに過ごそうという多くの高齢者がいる反面、社会から見捨てられ、置き去りにされる老人受刑者たち。刑務所、更生保護施設、支援組織を取材、高齢受刑者本人へのインタビューを行い、漂流する老人たちの現実に迫ったルポルタージュ。

 本書は、増え続ける高齢の受刑者、福祉施設化する刑務所…受刑者・出所者の生の声、刑務所・更生保護施設への現場取材を通し、塀の内と外のリアルに迫るルポルタージュで、高齢受刑者の抱える諸問題を紹介しています。貧困に陥った一部の高齢者にとって、「衣食住」を保証してくれる「刑務所」が唯一の「安全圏」となっている現実がありますが、刑の執行が刑務所の役割であるということをもっと強く訴えてほしいとも思います。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月28日

『よその島』井上荒野

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よその島 (単行本) [ 井上 荒野 ]
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 妻が〈殺人者〉と知ったとき、穏やかな日常がサスペンスに変わる。東京での暮らしをたたみ、「島」に移住した70代の夫婦と、友人の小説家、それぞれの秘密、それぞれの疑惑があやしく溶け合うなかで〈真実〉が徐々に姿を見せていく。

 離島へ移住を決めた芳朗と蕗子、そして夫妻の友人・野呂。人生の終盤で実現した共同生活の滑り出しは順調に見えるが、三人はそれぞれ不穏な秘密を抱えており…。おいそれとは帰れないこの場所で、彼らは何を目にし、何を知るのか…。

 物語は、元骨董品屋の碇谷夫妻と元小説家の野呂、住み込みのお手伝い・みゆかとその息子も加わり、島での奇妙な共同生活から始まりますが、不穏な生活となる心理サスペンスとして描かれます。それぞれに秘密を抱えながら平然を装い、妄想と真実が交錯する作品でしたが、老後生活について考えさせられる物語ではあったものの、著者の作品としては異質な作品で、やや違和感を感じる作品でした。

【満足度】 ★★★
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2020年08月27日

『ヤバい選挙』宮澤 暁

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ヤバい選挙 (新潮新書) [ 宮澤 暁 ]
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 「放送禁止用語」連呼の政見放送、「死んだ男」が立候補した都知事選、村民200人以上が一斉出馬した村長選…。その狙いは? 有権者の判断は? 屈指の選挙マニアが、半世紀分の資料から発掘した衝撃のエピソードを明かす。

 政見放送で「放送禁止用語」を連呼する候補者がいた。村民2百人以上が一斉出馬した村長選があった。「死んだ男」が立候補した都知事選があった。「問題候補者」の真の狙いは何だったのか。そして有権者はどんな判断を下したか。屈指の選挙マニアが、半世紀分の資料から発掘した衝撃のエピソードを明かす。国政選挙、地方選挙から「選挙権が剥奪されていた島」の初投票まで網羅した、「我らが民主主義制度」のヤバい事件簿。

 本書は、選挙に関する珍事件・怪事件の数々をまとめた事件簿。立候補者が死亡していた『幽霊候補事件』『200人以上も立候補者が出た村長選』『選挙権が剥奪されていた島』など、個性的な候補者や珍事件などが満載で、選挙マニアでもある著者が、半世紀分の資料から発掘した衝撃のエピソードを明かしていますが、選挙をめぐるヤバいエピソードが満載で面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月26日

『身近に潜む食卓の危険物』齋藤勝裕

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SUPERサイエンス 身近に潜む食卓の危険物 [ 齋藤勝裕 ]
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 私たちの身近な食卓には、さまざまな危険物が潜んでいます。山菜やキノコ、フグなど毒をもつ動植物や細菌性・ウイルス性の食中毒から、食品添加物、農薬、遺伝子組み換え作物など、食べ物に関連した危険物を幅広く解説する。

 本書は、大きく9章に分けられ、「危険物とは」「危険な植物」「危険なキノコ」「危険な魚介類」「危険な病原菌」「危険な食品添加物」「危険な農薬・公害物質」「危険な食器・調理器具」「危険な現代科学操作」…と、食卓に並ぶ食べ物に関連した危険物についてを解説したもの。食の安全が求められる現代ですが、参考になる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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