ベストセラー『ひと』の著者による、「日々の豆腐」という意味も込められた豆腐屋でひたむきに生きる人たちを描いた家族小説。
東京の町なかに、ひっそりと佇む「日比野豆腐店」。店主の清道を亡くした日比野家は、厳しいながらも手を取り合って店を切り盛りしていた。店を終わらせようとしている祖母の初。亡くなった夫の代わりに店を続けたい母の咲子。店を継ぎたいのかどうか、将来に悩む令哉。そして、「ある人」と一緒に三人を見守る飼い猫の福。「日々の豆腐」という意味も込められた豆腐屋で、ひたむきに生きる人たちを描いた心揺さぶる家族小説。
本書は、東京の下町の片隅にある日比野豆腐店を舞台に、経営は厳しいながらも家族の絆と豆腐を巡る物語。スーパーの安売り豆腐に押されながら、自慢の味を守って行こうとする家族と、美味しい豆腐を求めて、足繁く通って来るお客さん達とのやり取りがなんとも微笑ましく、お客さんとのコミュニケーションの大切さ、地域で頑張るお店を応援したくなる作品です。
【満足度】 ★★★★

