南部藩の小さな村に生まれた少女リュウは馬の病を治す名伯楽となることを夢みて、見捨てられた仔馬に愛情を注ぐ。彼女のもとに現れた馬喰は、その仔馬がいずれ天馬になるという。出自の違いに悩みながら、選んだ人生を力強く生きる少年少女たちを描く時代小説。
南部藩の小さな村に生まれた少女リュウ。母馬・生築の世話の傍ら、隠れ家「柳の穴」で仲間たちと過ごす彼女のもとに、ある日片腕のない馬喰(馬の目利き)が現れ、こう囁いた。「生築の仔は天下の御馬になる」。けれど天馬は天馬から生まれるのが道理。生まれにとらわれず、違う何かになることなどできるのだろうか?終わりの見えぬ飢饉、友や馬との別れ。度重なる苦難のなかで馬と人の命の重さ、儚さを目にしていくリュウは、やがて仲間たちのため、自らが大人になる道を探すため、外の世界へと駆けだしていく。
本書は、江戸時代の東北地方の寒村を舞台にした長編時代小説で、貧しい家に生まれた少女リュウが、馬との出会いと過酷な現実を通して、自分の道を切り開いていく圧倒的な迫力を持つ成長物語です。舞台となるのは、飢饉や自然の脅威、身分による激しい格差が色濃く残る厳しい世界で、馬よりも軽い人命、子どもたちの労働実態、生まれた子を間引くといった、現代では想像しがたい壮絶な暮らしが臨場感たっぷりに描かれます。江戸時代の東北という圧倒的に過酷な環境の中で、自分の夢を信じ、馬とともに生きる道を自分の力で切り開いた少女の姿を描いた、迫力に満ちた時代小説です。
【満足度】 ★★★★
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