現実とフィクションは違う。でも、現実のルールを知らなければ、面白いフィクションはつくれない。エロマンガ界のレジェンドが語る、いまこの社会でエロを表現し、人に見せるということ。蛙亭・イワクラとの対談「エロいは面白い」収録。
本書は、長年にわたり“エロティック”をテーマに作品を描き続けてきた漫画家の著者が 「エロとは何か」「なぜ人はエロを求めるのか」 を、漫画という表現を通して真正面から掘り下げようとしたエッセイ的作品です。タイトルは刺激的ですが、内容は非常に哲学的で、著者は「エロ」を単なるスケベな話としてではなく、「生きるエネルギー(エロス)」として捉え、「死」や「虚無」と対極にあるものとして「エロ」を位置づけ、「エロについて悩むことは、どう生きるかを考えることと同じだ」というメッセージが込められています。時代ごとの価値観の変化、規制や倫理観との向き合い方、エロを描くことへの批判や葛藤など、社会との摩擦についても触れており、文化・メディア・自由と表現の問題を読み解く一冊でもあります。
【満足度】 ★★★★
ラベル:山本直樹 エロってなんだろう?

